ふくしまラーメンショー2018 「まぐちゃんラーメン」

山梨県と言えば、郷土の麺料理・ほうとうが浸透しきっていて、失礼ながらラーメン文化不毛地帯かと思い込んでいました( ̄▽ ̄i)ゝ 実はボク、山梨県甲府市で1年間の丁稚修行をしていた事があります。 飲み上げの〆はいつもほうとう。 真夏の熱帯夜でも、飲み上げは熱々のほうとう。 煮干しの出汁の効いた家庭のほうとうもあれば、お料理屋さんのカツオ節とニボシで凝縮した旨味のあるほうとうもありでした。

で、ラーメン専業店ってのはほとんど記憶になくて、食堂のメニューの中に見いだせたくらいで、ほうとうの専門店はありました(o^-^o) お陰でほうとうファンになったボクでしたが、郡山でほうとうの麺を落手するのはほぼ無理でしたので、修業先の女将さんが盆暮れの返礼にと送ってくれるのを楽しみにしていたほどです。

すみません、いきなり個人的な思い出話から切り出してしまいました(^◇^;)

ふくしまラーメンショー2018 「まぐちゃんラーメン」

時代は変わるのも当たり前で、前置きの話は今を遡る事30年前の話です。 すみません、旧すぎでしたね(;´^д^`)ゞ でも海無し県の山梨県では、海産物の流通はほぼ無理だったので、乾物文化が花開いたという食文化があります。 ちょっと会津にも通じるかも知れませんね。

さて南アルプス市から出店の「まぐちゃんラーメン」さんは、まさに山梨県の乾物食文化の代表格であるニボシを主軸にカツオ節、烏賊煮干しなどで出汁を引き、地醤油で味を調えた地域色を大切にしたラーメンを楽しませてくれます。

「炙り肉盛り甲州丸大豆醤油ラーメン」

ふくしまラーメンショー2018 「まぐちゃんラーメン」

ズドォ~~ンと器に横たわる豚バラ肉は、甘めの醤油ダレに漬け込んでおいたものを、提供直前に直火で炙り、香ばしくそして脂身の旨味をグイッと引き出して盛られます。 茹でモヤシに黒ゴマ、そして京都の九条ネギと、なかなか美しい仕立て上がりです。

ふくしまラーメンショー2018 「まぐちゃんラーメン」

スープのニボシテイストは、ちょっと想像を上回るパンチがあって、ビター感も(これ以上強いと苦手に感じる人もいるかな?σ(゚・゚*))と思う崖っぷちギリギリの間合いで寸止めされています。 烏賊の煮干しからの甘味やイワシのニボシとは異なる旨味成分などもあるお陰で、単調さなど全くなくて、海産物の乾物だけでここまで味幅を表現してしまう手腕は並大抵ではありません。

驚きは麺にも! まさか極太縮れ麺が合わせられるとは思いも因らず。 しっかりとした歯応えのある噛み心地で、そう容易く啜れません(゚A゚;)ゴクリ しっかり噛み噛みして頂く麺は、噛むほどに甘味が膨らんできて、選出のビター感のあるスープを含めば、ちょっと面白い美味しさの化学変化が楽しめますよ。
 

ふくしまラーメンショー2018 「らーめん雅楽」

とても分かり易い高級食材を前面に打ち出してきた「らーめん雅楽」さんは、東京の味噌ラーメンの超絶人気店「ど・みそ」出身の店主さんです。

ふくしまラーメンショー2018 「らーめん雅楽」

で、とても分かり易い高級食材と言うのは、写真でお分かりの通り、伊勢海老でございます。 なかなか普段に庶民の口に届くことのない、それは何か特別な祝いの席などで、人の心を鷲掴みにする分かり易い高級でございます(゚A゚;)ゴクリ

その伊勢海老の旨味が一番集まっているのはアタマ。 そのアタマを贅沢にもラーメンのスープに取り込んでしまったのが本作です。 海老好きにはタマらん魅力的な一杯ですよ♪

「炙り肉盛り伊勢海老味噌らーめん」

ふくしまラーメンショー2018 「らーめん雅楽」

ちょっとオレンジ色がかったスープの色合いは、伊勢海老の旨味と殻の色素が元となってます。 香りは紛うことなく海老のそれ。 豚骨と鶏ガラで引いたスープに、伊勢海老のアタマをドッサリと投入し、炊きに炊き続けてその旨味を余すところ無く引き出しています。

ふくしまラーメンショー2018 「らーめん雅楽」

ベーススープが非乳化タイプって事もあり、その味わいは意外にも重さは無く、数種類の赤味噌がブレンドされている味噌テイストが、しっかりと味わいをリードしています。 麺は中太タイプでしっかりとしたコシがあります。 ゴッテリとするようなフルボディではなく、海老の良いとこを軽快感を損なうことなく食べさせてくれますよ(>▽<)b
 

ふくしまラーメンショー2018 「ひるがお」

「ふくしまラーメンショー2018」の出店社の中で、唯一無二の塩ラ~「ひるがお」さんです。 こちらは有名な「せたが屋」さんの塩~専門のブランドです。 名匠・前島さんの英知が注入されているお店です。

イベント前日の夕方、どこの出店社よりも早々と、翌日のスタートに向けて寸胴で豚骨を炊き始めていました。 「ひるがお」さんは、全て出店ブース内で仕込みを行っています。

ふくしまラーメンショー2018 「ひるがお」

翌日、開催初日。 まだお客様が並び始める前の出店社ブースの前で撮影をしていると、「ひるがお」さんのブースからは、とりわけ豊かなニボシと宗田節の香りが漂って来ました。 塩ラ~ならではのピュアさが故の、とても分かり易い香りでした。

「ひるがお塩らーめん 贅沢盛り」

ふくしまラーメンショー2018 「ひるがお」

贅沢盛りの名の通り、チャーシューは3枚載せ。 塩ダレ仕込みの半味玉に、茹でエビが慎ましく鎮座しています。 香り立ちはやはり豊かなニボシと宗田節のが特徴的ですが、豚骨と鶏ガラの動物系素材の旨味も程良く下支えしています。

ふくしまラーメンショー2018 「ひるがお」

塩ダレの効き具合は円やかで、塩ダレ自体に様々な旨味のエッセンスが仕込まれています。 ちょっと甘いニュアンスに感じられるのは、やはり昆布と貝柱の持ち味かしら?

低加水タイプのストレート細麺は、ザクッとした歯切れの食感と共に、たっぷりとスープを含ませて口中を満たしてくれます。 チャーシューはジンワリと醤油味のチャーダレが染みていて、甘さのあるスープと良くマッチしています。 とても品の良い味わいで、一杯の丼の中にストーリーが描かれているかのようでした(o^-^o)
 

ふくしまラーメンショー2018 「仙臺 くろく」

南相馬市出身の店主さんのお店仙臺 くろく」が県内初出店です。 名門「渡なべ」出身の店主さんが創り出すラーメンは、いつも豊かなセンスある発想力を、驚くべき調整能力でまとめあげる底力を感じさせます。

ふくしまラーメンショー2018 「仙臺 くろく」

今回お披露目されたのは、焙煎して濃縮した甘エビの旨味を濃厚な鶏白湯と合わせて、醤油ダレで整えるという作品。 今回の出店社の中でも、素材のチカラを前面に据えた作品の代表作の一つと言えます。

「濃厚香味海老そば」

ふくしまラーメンショー2018 「仙臺 くろく」

品の良い美しい盛り付けですね(o^-^o) 器からはスゴイ勢いで海老の香りが放たれています。 甘エビを焙煎した上、殻ごと砕いて絞り出されたエキス分と、濃厚な鶏白湯の出会いは、まさに濃厚の一言に尽きます。 でもそれでいて甘エビに支配され尽くした感じではなく、クリーミーに乳化した濃厚鶏白湯の旨味と合わさることで、旨味に多様性が感じられて単なる一点突破型では無い事が分かります。

ふくしまラーメンショー2018 「仙臺 くろく」

さり気ない辛子の効かせ方や、極薄切りにされた九条ネギの優しいタッチの風味など、とても繊細にバランスが取られていて、クリーミーな極旨スープを飽きさせることなく楽しませてくれます。 この濃厚なスープに合わされるのは縮れ太麺。 スープの濃度だけでなく、麺を噛みながらスープの味わいをより一層楽しませる策が張られていました。 さすがだ・・・(^◇^;)
 

ふくしまラーメンショー2018 「白樺山荘」

今回の出店社さんの中でも、特に驚いたのが札幌市の名店「白樺山荘」さんの出店です。 とりわけGW中のイベント出店は、普通では考えられないようなサプライズです゚+.(ノ。’▽’)ノ*.オオォォ☆゚・:*☆ 何やら主催者さんの日頃からの人脈形成の賜物で届いた願いだったとか。 そりゃあありがたいってもんです(>▽<)b

ふくしまラーメンショー2018 「白樺山荘」

札幌でも常に人気のトップグループにいる「白樺山荘」さんだけあって、当地での知名度も高いせいか、スタートと同時に直ぐに行列が出来ていました。 しかもオペレーションも良く、配食は思いの外待たされる事もありません。

「札幌味噌ラーメン」

ふくしまラーメンショー2018 「白樺山荘」

角切りチャーシューは白樺山荘の味噌ラ~のビジュアル的なトレードマーク。 白麹味噌と白味噌で作られる味噌ダレは、やはりその色も色白です。 背脂と油膜はしっかりと張られていて、クチナシ色素の用いられた麺も、札幌味噌ラーメンの定石を踏むものです。

ふくしまラーメンショー2018 「白樺山荘」

豚骨をベースに白菜とネギ、昆布と共に炊かれたスープに、少しエッジの効いた味噌の塩味のアクセントが感じられました。 ゴマ油やニンニクの他にオイスターソースまで仕込まれているそうで、その辺の色んなサジ加減が見事な一体感となって味わいに表現されています。

多分初日の夕刻には少々チューンを加えて、より塩味のアタリが柔らかくされていると思います。 札幌味噌ラーメンの一つの完成型を開成山公園で頂けるチャンスです。