年の瀬風景
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いよいよ無芸の仕事場も、明日で一応の仕事納めとなります。 開業から47年、大晦日を休みとするのは、初めての事です。 毎年三賀日を休みとさせて頂いておりましたけど、今回は4日が日曜日となる為、初の4連休と言う訳にも行かず、一日前倒しを試みます。
ここ数年、巷では飲食店様も大晦日を休業されるところが多く、また個人客の皆様方も、休暇日程が長くなる傾向が鮮明になってきて、大晦日までお買い物に立ち回られるケースは減少しています。 だから無芸の仕事場も、毎年棚卸しをしながら、ユルユルと一年の最後の日を送っている事が多かったんですね。
無芸大食妻と相談して、じいさんにその旨を伝えると、アッサリと快諾しちゃったりして…(^^;) 少し抵抗するかと思ったのですが、うちのじいさんは、所謂脱サラで今の事業を興した人ですから、あまり強い拘りは無かったみたいです。 大晦日に休みを取るなんて、生まれて初めてなのですが、きっと無芸大食妻にしてみれば、家事仕事に専念できるだけで、息抜きの一つにもならないんでしょうね。(^^;)
さて、お得意先様では、お店によってはご予約で「おせち料理」を作るところがあります。 懐石料理店様、割烹料理店様と、やはり和食のお店ばかりなのですが、クリスマスを迎える頃には、既に仕込みが始まっています。
真っ先にスタートするのは「黒豆」の下処理なのです。 一般家庭では無縁な、かなり大きな大鍋を利して、トロ火でことこと。 何回もあく抜き作業を繰り返しながら、下処理だけで丸4日。 無芸はそんなお店の裏口から出入りしていますので、黒豆の下処理が始まると、いよいよ年の瀬を実感するものです。

携帯電話のカメラで撮ったので、ヘマをしてしまいピンボケです(恥) でも、ふっくらと、そして艶やかに煮上げられた黒豆は、派手さこそありませんが、職人芸の粋を集めた一品です。 エラく根気の要る仕事ですし、目を離すことも出来ませんので、この作業には頼りになる中堅以上の職人さんがあたられます。
水分を含ませて黒豆を戻す段階で、そしてコトコトと煮てゆく段階で、黒豆の皮割れは発生します。 それを一粒づつハネながら、黒豆の膨張と共に、鍋のサイズも徐々に大きなモノに替えて行きます。

この皮割れの取り除き作業もまた、気の遠くなるような手作業です。 ハネられた皮割れの黒豆は、ちゃんと別な料理の素材として、一粒たりとも無駄にすることはありません。
重箱を彩る車海老は、何と活き車海老が使われていたりして…(^^;) これには無芸もちょっと驚きでした。 ましてやこの時期の活魚関係は、相場も高値安定なわけで、料理長の心意気には感服しきりです。

一年に一度の「おせち料理」仕込みですが、お弟子さん達にとっては、何物にも代え難い勉強の場です。 全ての修業先が、このような手仕事を教えてくれる訳ではありません。 これも修行の場の巡り合わせでしょう。
日々修行を積んでいる若き料理人達にとって、年末のこの数日は、根気(フツーに泊まり込み)と学習の場。 一年の集大成でもあります。(^^)
ここ数年、巷では飲食店様も大晦日を休業されるところが多く、また個人客の皆様方も、休暇日程が長くなる傾向が鮮明になってきて、大晦日までお買い物に立ち回られるケースは減少しています。 だから無芸の仕事場も、毎年棚卸しをしながら、ユルユルと一年の最後の日を送っている事が多かったんですね。
無芸大食妻と相談して、じいさんにその旨を伝えると、アッサリと快諾しちゃったりして…(^^;) 少し抵抗するかと思ったのですが、うちのじいさんは、所謂脱サラで今の事業を興した人ですから、あまり強い拘りは無かったみたいです。 大晦日に休みを取るなんて、生まれて初めてなのですが、きっと無芸大食妻にしてみれば、家事仕事に専念できるだけで、息抜きの一つにもならないんでしょうね。(^^;)
さて、お得意先様では、お店によってはご予約で「おせち料理」を作るところがあります。 懐石料理店様、割烹料理店様と、やはり和食のお店ばかりなのですが、クリスマスを迎える頃には、既に仕込みが始まっています。
真っ先にスタートするのは「黒豆」の下処理なのです。 一般家庭では無縁な、かなり大きな大鍋を利して、トロ火でことこと。 何回もあく抜き作業を繰り返しながら、下処理だけで丸4日。 無芸はそんなお店の裏口から出入りしていますので、黒豆の下処理が始まると、いよいよ年の瀬を実感するものです。

携帯電話のカメラで撮ったので、ヘマをしてしまいピンボケです(恥) でも、ふっくらと、そして艶やかに煮上げられた黒豆は、派手さこそありませんが、職人芸の粋を集めた一品です。 エラく根気の要る仕事ですし、目を離すことも出来ませんので、この作業には頼りになる中堅以上の職人さんがあたられます。
水分を含ませて黒豆を戻す段階で、そしてコトコトと煮てゆく段階で、黒豆の皮割れは発生します。 それを一粒づつハネながら、黒豆の膨張と共に、鍋のサイズも徐々に大きなモノに替えて行きます。

この皮割れの取り除き作業もまた、気の遠くなるような手作業です。 ハネられた皮割れの黒豆は、ちゃんと別な料理の素材として、一粒たりとも無駄にすることはありません。
重箱を彩る車海老は、何と活き車海老が使われていたりして…(^^;) これには無芸もちょっと驚きでした。 ましてやこの時期の活魚関係は、相場も高値安定なわけで、料理長の心意気には感服しきりです。

一年に一度の「おせち料理」仕込みですが、お弟子さん達にとっては、何物にも代え難い勉強の場です。 全ての修業先が、このような手仕事を教えてくれる訳ではありません。 これも修行の場の巡り合わせでしょう。
日々修行を積んでいる若き料理人達にとって、年末のこの数日は、根気(フツーに泊まり込み)と学習の場。 一年の集大成でもあります。(^^)
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