FC2ブログ

青年もいろいろ…

そろそろお店を閉めようかと思っていた頃に、一人のお客様が来店しました。 店内を見て歩かれている姿を拝見すると、どこかしら焦点が定まっておられないような…(^^;) 所謂「特定の目的を探している」といった雰囲気ではありませんでした。

しかしそのお客様は、特定の商品にフと目を止めると、それまでの仕草とは全く違った“集中力”をもって見ておられます。 ちょっと古めのハードリカーに注視している事から、多分『絶版品ハンター』さんかな?と思い、敢えてそっとしておきました。

必要な時には、必ず目線でサインを送られますからね。 店員がしつこく付きまとうのを嫌うタイプかなぁ~と察した訳です。

暫くご覧になった後、ようやくお客様は口を開きました。

「これって■■県に送れますか?」

「ハイ、勿論承りますヨ(^^)」


お客様が選ばれた商品は結局、『絶版品ハンター』さんが探し求めるような品ではありませんでした。 ありゃりゃ… チト私の読みが外れたかな…(^^;)

お話しをしながらお届け先の宅配伝票を書いて頂いていると、全く予期せぬ会話になってきました。 お客様は自衛隊員さんで、九州の某所から配属転換で当地へお出でになった事。 そして商品の到着日を指定なさりながら少し事情を語り始められました。

「父が間もなく還暦を迎えます。 私は仕事柄、父の誕生日ここに居られるとは限りませんから、今の内にせめて手配だけはしておきたくて…」

無芸はその時ハッとしました。 彼が「ここに居られないかも知れない」理由が分かったから…

「岩手・宮城内陸地震」の災害派遣への出動要請がいつ来るか分からないと言う事です。 毎日テレビ報道で目にしているので、その様子がリアルに思い浮かべられました。

象徴的と言うべき、旅館「駒の湯温泉」での救出活動で、疲労困憊を押して力を注いでいる自衛隊員さん、消防署員さん、警察署員さん達の姿。 もしかするとこの青年が、アノ場所へ行くことになるのか?

物静かで、しっかりとした受け答えをするこの青年は、思い起こしてみると、きっと厳しい訓練で鍛え上げられた強靱な肉体に、強い精神を宿していたのだろう。 その話す言葉には、一類の迷いや戸惑いなどは微塵も感じられませんでした。

何だか泣けそうになった… 故郷を遠く離れて、親を想う青年の優しさ。 きっと彼のご両親は、立派な方に違いない。 「子は親の鏡」とは良く言いますが、本当に勝手に思い込んでしまいました。

ほんの10日前に、秋葉原で起こった惨劇。 それを引き起こした青年と、昨夜の青年。 無芸にはあまりにも大きな隔たりを感じてしまいました。 

ニャオ

 

コメント

こんにちは^^

なんだかわからないが、涙が出ました。
立派な青年だ。

以前、娘から聞いた「3ヶ月いて、退職金もらってやめる」と言っていたクラスの子の話を思い出しました。

その子が今も自衛隊にいるかどうかさだかではないですが・・・。

その青年の、責任と思いやりの強さを感じました。

子は親の鏡・・・うちのチョウジョはどうなんだろうかと案じてしまいました。
2008/ 06/ 18( 水) 12: 35: 34| URL| ベニー# npqL4zHc[ 編集 ]
 
ベニーさん
多分この青年は、父の日にも贈り物をしたんだろうなぁ~ 九州の実家から遠く離れて、当地で過ごすキモチってどんなでしょうね? 私はこんな出会いに感謝したいと思います。(^^)

「子は親の鏡」と自分で書いておきながら、私も自分の子供達を客観的に見ると…(^^;) そして自分は両親にとって、恥ずべき存在になっていないのかな?

娘さんの同級生、職場に入ってから成長していると良いですね。(^^)
2008/ 06/ 18( 水) 14: 48: 49| URL| 無芸大食# KVUpfCRI[ 編集 ]
 
自衛隊員さん、すばらしき若者ですね。
こういった若者ばかりいてくれば、この国も安心でき
るんだけど。

栗駒地震災害の救助活動も、大量の土砂で難攻しているみたいです。救助するほうも命がけです。
気をつけてほしいです。
2008/ 06/ 18( 水) 22: 35: 40| URL| ララオ# -[ 編集 ]
 
日本の青年もまだまだ捨てたもんじゃないですね。その青年には心の葛藤もあるだろうに…自分たちにしかできないことをする誇りをちゃんともってらっしゃいますね。

かの報道で気になたこと。業務ではなくボランティアで現場にたつ消防団の皆さんの高齢化。もちろん山間部だから人口が少ないせいもあるけれど、それにしても若い有志の少なさと、きっとそれを許さない企業の多さと…。まぁ率先して危険な場所に行けとは言えませんが(>_<)

無芸さん、相変わらず人の感性を察するキレが鋭いですねぇ。
2008/ 06/ 18( 水) 23: 51: 46| URL| ZZT23改# -[ 編集 ]
 
ララオ0181様
つい先だってのスケボー青年にしても、みんな優しさは持ち合わせているんだと思います。 世代など関係なく、互いに声を掛け合い、相手を理解しようとする姿勢が希薄なだけでは無いでしょうか?(^^) てか、そう思いたいですね。 この国に蔓延してしまった“無関心”というのが、最も厄介な気がします。

被災地で救助活動に携わっている皆様には、くれぐれも二次災害に留意して頂き、悲しむ人がこれ以上増えないようにして欲しいものです。

家に帰ることの出来ないご年配の方々を見ていると、本当に心が痛みます。
2008/ 06/ 19( 木) 00: 56: 17| URL| 無芸大食# KVUpfCRI[ 編集 ]
 
ZZT23改さん
ご多忙を極める中、コメントをお寄せ頂き、ありがとうございます。 いくら仕事とは言え、被災地での救助活動は大変厳しいものがあるでしょう。 劣悪な条件下で、広大な範囲を捜索するのは、気が遠くなりそうです。

消防団の皆様の年齢にまでは、考えが及びませんでした… 確かに仰るとおりです。 中心市街地に住んでおりますと、消防団の存在自体が意識から遠い存在となっておりました。
2008/ 06/ 19( 木) 01: 05: 04| URL| 無芸大食# KVUpfCRI[ 編集 ]
 

コメントの投稿

  • URL
  • コメント内容
  • password
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL: http://est61.blog60.fc2.com/tb.php/684-e4845f62