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2008年桜巡り 『弁天桜』 ~福島県田村市滝根町~

弁天桜


『小沢の桜』から、約30分ほど南東に走ると、大鍾乳洞として名高い『あぶくま洞』を擁する、田村市滝根町に入ります。

この地にも沢山の名桜がひしめいておりますが、今回は山腹の一本桜『弁天桜』を初訪問致しました。 幹線道路からの誘導標識は、やや少なめですが、迷うことなく辿り着くことが出来ましたヨ。

弁天桜


若干散り始めとなってはおりましたが、充分に見頃でした。(^^) 周囲を杉林に囲まれており、ポツンと一本だけ地に根を下ろした樹齢400年と言われる枝垂れ桜です。 その枝振りは、奇蹟のように麗美です。 もっと有名になってもおかしくないですね。

弁天桜


実はこの石の祠と弁天桜には、少し切ない言い伝えがあります。

菅谷村の某家の美しい娘が親の言いつけに従って、いやいや嫁に行ったが、どうしても相手の男が好きになれず逃げ戻ってきた。
しかし、親は許さず、無理矢理嫁ぎ先に返そうとした。 娘は、この山田の池に身を投じ、息を絶やした。 娘の親は悔悟に耐えず、その場に桜を植えて供養したやった。 今ある弁天桜がその桜である。
[田村市教育委員会]



この集落の方々は、その伝説を尊び、今でも石の祠に花を絶やさぬようです。 ちょうどその場で出会ったおばあさんによると、ほんの少し前までは、弁天桜は個人所有の山林となっていたそうですが、田村市が管理権を取得して、鬱蒼としていた杉林を切り開いて、だれでも立ち入れるようにしたそうです。 するとそれまで白っぽい花を咲かせていた弁天桜は、徐々にピンクの色合いを増してきたと言います。

弁天桜


無芸達が弁天桜に到着した時には、陽の光が背景側に回り込み始め、逆光となってしまいました。 周囲を杉林に囲まれた窪地のようなロケーションですので、撮影に適しているのは午前8時~午前11時くらいまででしょうか… 来年に期待です。(^^)

弁天桜に集うご近所様方


さて、この先は少々余談となります。 私達が弁天桜に到着して、写真撮影を始めようとすると、そこに集っていた地元のおばあさんが声を掛けて来ました。

「撮影に来た人ですか?」

「あ、はい。(^^) お邪魔させて頂きますネ。 とても立派な桜ですね! 感動的ですらあります!」

「いやいや、そうだったのがい。(^^) 昨日、役場から電話があってない、撮影の人達が来るから、人っ子一人いないようではカッコつがねがら、何人か行ってくんちぇないって言われたんだわ。 いや、何時に来るかと思って、待ってたわい(^^)」


(あれれ…(^^;) なんだかハナシがおかしいぞ…)
「えっとぉ… 撮影隊では無くて、私達は趣味で撮りに来たんですけど…(^^;)」

「あんれぇ~?! んじゃ、違うんだない! いやいや、撮影隊は何時になったら来るんだべ? オラ達は10時から待ってんだげっちょも…」


S君、C君と顔を見合わせてピンと来た! それってもしかして、『小沢の桜』でロケハンしていた撮影隊かな? おばあさんと話の詳細を付き合わせてみると、どうやらほぼ間違いないようです。 何時に来るかと聞かれても、コチラも知る由はありません。 しかしあのロケハンを見る限り、そう簡単にコチラに来るとは思えません。 既に時計は12時半。 早起きなおばあさん達は、とっくにお腹が空いているハズです。

「おばあさん、多分もう暫くは来ないかも知れませんよ。 お弁当でも調達して、花見の宴でもしちゃったら?(^^)」

「アハハ んだない! いや大丈夫だ! もうすぐ仕出しが来るから!」


(本当か…(^^;))
「そうだない。(^^) 役場から呼び出されたんだから、職員さんがそれくらいは用意するわない!」

とにかく、底抜けに明るいおばあさん達だ。(^^;) 程なくベンチに座っていたおじいさんが、やおら芋焼酎を紙コップに注いで、一杯薦めてくれました。 とにかく皆さん、明るく元気。 本当に仕出しでも届いたら、そのままお尻に根っこが生えちゃいそうでした。(爆)

柴ワンコ


無芸のBlog初登場のワンコ(^^) 後からやって来たおじいさんが連れてきました。 柴ワンコの子犬で、生後一月半らしいです。 今朝方一匹、里子に出したそうです。 もう一匹は既に埼玉県に里子に出るのが決まっていると言います。

「名前を付けたら、そのまま飼う事になるから、里子先が決まらない子がいたら名前を付けるだよ。」

そうそう、その気持ち分かります。(^^) 里子先で良い名前を付けて貰って、ずっと可愛がって貰えるといいですね。

柴ワンコの親子


更に後からやって来たおじいさん曰く。

「撮影隊は来なくなったんだってヨ。 役場から電話があったわ。」

なんて殺生な…Σ( ̄ロ ̄lll)

それでも屈託のない笑い声は、絶えることはありませんでした。(^^) 何だかとっても良い場所に行ったなぁ~  

コメント

なんとも温かいおじちゃんたちでしたね^^

ってぇ~~。わんこめっちゃかわいい!
柴だったら、かわええよねぇ~~w
ああ、やっぱり子犬かわええねぇ。
まあ子猫は最強だけど!w
2008/ 04/ 30( 水) 20: 17: 35| URL| にゃん # -[ 編集 ]
 
にゃんさん
ハイ! とても和やかで、お話しをしていたら、楽しくて仕方ありませんでした。(^^) ちょっと“取り残された田舎”なのですが、ライヴ感のある住民の方々との出会いは、何にも増して嬉しいものです。

大人しい子犬だったんですよ。(^^) 見ての通り、コロコロのモコモコ♪ まるでぬいぐるみのようです。

勿論、ニャンコ最強っスけど。(^^)
2008/ 04/ 30( 水) 20: 42: 01| URL| 無芸大食# KVUpfCRI[ 編集 ]
 
「~だない」っていうのがそちらの方言ですよね~。
三春のおばあちゃんや、おじちゃんおばちゃんたちもその言葉いっつも使うんで、電話で私も「~だない」ってしゃべってしまいます^^
なんかあったかみのある方言でいいですよね。

ワンちゃんの赤ちゃんかわいいなあ~。
うちで飼ってた犬は、メスでしたが、今まで赤ちゃんをたくさん産みました。
その時の事を思い出しました^^
2008/ 04/ 30( 水) 22: 15: 49| URL| お月さま# ci/1z.E6[ 編集 ]
 
いやあ、この弁天桜、おみごとですね^^^^。
初めて拝見しました。枝ぶりもいいし、これから人気でますね^^^

あっはっはあ、よそで波紋を広げていたことって、このことだったんですね、、

おじいさん、おばあさん、そんなこと気にもしないで、
元気そうでなにより^^^^。
2008/ 04/ 30( 水) 23: 37: 08| URL| ララオ# -[ 編集 ]
 
お月さまさん
地方の方言は、言葉の端にトゲが無いと言うか、暖かさが詰め込まれた不思議な響きがありますよね。(^^) 大切にしたい文化です。

どんな動物でも、子供というのは愛らしいものです。 ブランドを背負っていない品種だって、分け隔て無く無闇に可愛いものです。

お月さまさん宅でも、子犬を何頭も里子に出したのでしょうね。 手放し難い寂しさもあったかと思いますけど、新しい家族を迎え入れた里子先様の喜びを考えると、やはり嬉しいものだった事でしょう。
2008/ 05/ 01( 木) 13: 52: 53| URL| 無芸大食# KVUpfCRI[ 編集 ]
 
ララオ0181様
実際に目の当たりにすると、その存在感は一際輝きを感じる事でしょう。(^^) まだ当地でも、そんなに知名度は高まっておりませんから、「My桜」として永らく訪問し続ける事が楽しめそうです。

まっ、波紋とは大袈裟な話だったかも知れませんが、請われてたから折角時間を作って待ちかねていたのに、音沙汰無しに待ちぼうけを食らわされた方々を思うと…(^^;)

訪問先で地域住民の方々に、親しくお話しを聞かせて頂けるのは、とてもありがたい事です。 気に入った写真を撮る事よりも、楽しいかも知れません。(^^)
2008/ 05/ 01( 木) 13: 59: 53| URL| 無芸大食# KVUpfCRI[ 編集 ]
 

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