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「かわうち高原そば」が食べ放題♪

先週の土曜日に話は遡ります。 この日は水雪の降る寒い日でしたが、夕刻のこと、無芸の携帯電話に、永いことお世話になっているお客様・N先生からお電話を頂きました。

「やあ、無芸さん、久しぶり! Blogを見ていたら、お寿司屋さんで手打ち蕎麦をご馳走になっていた記事を見てね、そう言えばウチの蕎麦を久方ご馳走していなかったなぁ~と思ってさ。 明日、所用で通りかかるから、良かったら持って行ってあげるヨ(^^)」

無芸歓喜!(^O^)

何とありがたいお申し入れでしょうか! 無芸一家の翌日のスケジュールが定まっていなかったので、日曜日に再度ご連絡を賜る事となりましたが、本当にありがたい事です。

実はN先生のご実家は、川内村にあります。 村内の地域振興を目指して、今から12年前に立ち上げた事業が、「かわうち高原そば」の栽培でした。

実は川内村は、県内で唯一上水道の無い自治体なのです。 そう、必要無いんです。 豊かな自然の宝庫と言うべき川内村では、どこの家庭でも井戸を持っており、しかもその水質は極めて良質なのです。

更には日本に二箇所しかないと言われる、国の天然記念物「モリアオガエル」の繁殖地「平伏沼(へぶすぬま)」がある事からも、その豊かさはご想像頂けるでしょう。

無芸は10年ほど前に、N先生からお誘いを頂き、川内村を訪問させて頂きました。 村内の畑5haからスタートした蕎麦作りを見せて頂きました。

村内の有志の方々が、荒れた畑を耕して、徐々にその規模を広げつつありました。 あまりに山奥の為、無芸の4WDワゴン車では立ち入れないほどで、クロカンタイプでないと、下回りを損傷しそうな場所です。(^^;)

御案内を頂いたのは、丁度お昼時で、農作業を一段落された有志の方々がお弁当を広げておりました。 またその会話が凄いんだ。(^^;)

「山道でよぉ、イノシシを車で轢いちまってさ、仕方ないからそのまま持ち帰って食ったさ。 ワハハハ!」

はぁ~~~?!Σ( ̄ロ ̄lll) イノシシを轢いた? 食ったぁ~?

これ、普通の会話ですヨ…(^^;) だから皆さんの車は、頑強なクロカン4WDに、ぶつかったらメゲそうになる程の(一度喰われた事アリ)バンパーガードが付いているのネ。 この地なら「実用品」ですね。

ともあれ、そのような山間部で育てられた蕎麦は、寒暖の差が激しく痩せた土地に根ざし、極上の品質を示すこととなりました。 N先生のお母様が、流通の立ち上げや、村内の施設「たかやま倶楽部(URL)での蕎麦の提供などに尽力なさっております。

明けて日曜日、無芸が「雪桜」の撮影を終えて帰宅した頃に、N先生がお出でになりました。 しかも、ご両親様と一緒に。(^^) お久しぶりの再会でしたが、相変わらずご壮健で何よりです。

お父様が携えて来て下さったお蕎麦は、何と14人前!(^◇^ ;) 出がけにお母様が打って下さったと言うではありませんか!

無芸感動!

N先生からの賜り物蕎麦


「先生!14人前も、どうしたら良いんですか?!」

「いや、みんなで分けて食べれば? 明日までは持つからサ。(^^) 茹で時間は30秒ネ」


無芸の両親と弟夫妻にお裾分けをさせて頂きましたヨ。 望外のお土産に、みんな大喜びでした。

そんな訳で、その夜は「かわうち高原そば」の食べ放題パーティーですワ(^^;)

N先生からの賜り物蕎麦


いや、本当に30秒の茹で時間です。 風味良く、滑らかな舌触りと、しっかりとした歯応えを存分に楽しませて頂きました♪

この蕎麦専用に誂えられた、辛口のつけだれまで一緒に頂いちゃましたヨ。 折角なので、頂いたタレに加えて、温かい鶏つけダレも作りました。(^^)

N先生からの賜り物蕎麦


うまぁ~な夕食、ありがとうございました!
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Comments







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川内村で12年も前からそういった事業があるとは知りませんでした。
県内の肥沃な米どころでさえ、そばの転作を推奨しているところもありますから、不思議ではないのでしょうが。
そういえば、前に1度だけそば打ちを習ったことがありましたが(無理やり)、菊練り?が初心者には難しくて速攻挫折しました(笑
2008-02-14-22:12 ウーロン
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ウーロンさん
こんにちは。(^^) 川内村の試みは、役場と商工会に加えて、民間の有志の結束によって進められました。 最初の蕎麦畑は、それこそ“荒れ地”と言えるほどの土地を借り受けて、地元の名士と言われる方から、会社員さんまでが、同じく額に汗して開墾していました。

そんな様子を間近で見られたのは、今思えば大変素晴らしい姿を見せて頂いた気がします。 現在の進展を考えると、どこにでも通じるモデルケースと言えるかも知れません。

無芸も川内村のN先生のお母様から、蕎麦打ちのご指導を賜った事があります。 その当時の無芸にとっては、やはり“高いハードル”でしたヨ。(^^;) 今、挑戦してみたら、どんなだかなぁ~?
2008-02-15-01:37 無芸大食
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こんにちは、先日は大変希少なもの(エルデナートレプヒェン)をいただいてありがとうございます。実は温泉で飲めなかったので昨晩いただきましたがびっくりでした、表記はアウスレーゼですけど飲んだらトロッケン・ベーレン??でした完全な目隠しのテイスティングなら1万円もありかな…甘さは極甘でも十分な果実味のある酸味すごすぎです、買えるものなら何本でも買いたいです。

ちなみにお蕎麦、大丈夫でしたか?茹で上がった蕎麦を見て安心しましたが!ゆで方がばっちりです、蕎麦はゆで方で風味が変わってしまいます。

さいごに魚紋さんとうちのそばの茹で上がった写真を見ると決定的な違いがあります、判りますか?(魚紋さの蕎麦打ちはほぼ完璧です。)
2008-02-15-14:30 w123
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w123様
N先生、こんにちは。 どうも先日はありがとうございました。(^^) エルデナー・トレプヒェンをお愉しみ頂けたようで、無芸も一安心でございます。

お口の肥えたN先生からのお墨付きを頂け、嬉しゅうございます。 何せ、普通のアウスレーゼよりも、100g/Lは残糖分も高いですからネ。(^^;) 確実にベーレンアウスレーゼのクォリティーです。

頂戴したお蕎麦は、前述の通り、存分に楽しませて頂きました。 石臼で時間を掛けてじっくりと挽いただけに、大変上品なお味でした。(^^)

我が家で一番大きな鍋を使い、1回だけ注意深く湯捌き致しました。 あとはひたすら冷水で締めましたよ。 惜しむらくは、お水が先生宅の井戸水で無かった事くらいでしょうか…(^^;)

ご指摘の違いを検討しました。 それは蕎麦粉の違いでしょうか? 多分、先にご馳走になった職人さんの蕎麦は、機械挽きなのでしょうか? 蕎麦の粒子が違うのは明らかです。
2008-02-15-19:09 無芸大食
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>温かい鶏つけダレ
表面のキラキラは、皮から出た鶏脂でしょうか?
うどんで食べても美味そうですね!
2008-02-15-19:34 小鉄
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小鉄さん
ですです。(^^) 阿久津の太いネギと一緒に鶏肉を炒めてから、出汁に入れて調整しました。

うどんなら「さぬきや」さんの手打ちうどんをテイクアウトで愉しみたい!(^^)
2008-02-15-20:24 無芸大食
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こんばんわ、正解です。ただし粒子が違うのはそうなですが無芸さんの写真にもはっきり出ているようにまずは透明感です。

魚紋さんのはおそらく製粉機の粉だと思います!色が不透明でさらに白濁してます。それは製粉機は熱がが加わるため白濁してしまい風味が落ちてしまいます、ただし蕎麦打ちのさいはつながりがよくなるので100%でも比較的打ちやすくなります。

そして家のは石臼なので熱が加わりにくく透明感があり粒粒が見えます、ただしつながりが悪いので小麦粉などのつなぎを入れないとゆでた時に短い蕎麦になってしまいます。

よく蕎麦100%とか生粉打ちなんてかいてあるお蕎麦屋さんは製粉機の粉かもしれません!!(ちなみに無碍さん今度魚紋さんにうちの粉を持って一緒に行きますか?)と言うことで今回の無芸さんの写真を参考にするとお蕎麦屋さんの紹介の雑誌見方も変わるかもしれませんね。 

P.Sえらそうなうんちくですいません、ただしどんな良い粉を使っても絶対美味しいとは限りませんので…         またよらせてもらいます。
2008-02-15-20:50 w123
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w123様
あぁ、良かった(^^;) 取りあえず正解でしたね。 製粉機でもローラーの回転数を低く抑えつつ、冷凍装置付きで挽くと、かなり違うと思います。

けど冷凍装置+コンピューター制御付きだと、一台1億円と言われていますからネ… なかなかそんな道具を備えた製粉所は無いでしょうね。

蕎麦の透明感で、熱障害を測るという観点、大いに勉強になりました。(^^) レクチャーをありがとうございました。
2008-02-15-21:32 無芸大食
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蕎麦好きにはたまらない写真です^^:
けっこう細麺でしょうか・・・粒が見えて美味しそう。
ツルツル喉越しが良さそうなお蕎麦ですね。
タレも美味しそうだわ~^0^
2008-02-15-22:50 お月さま
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お月さんさん
アハハ、本当ですよね。 それが何と14人前も頂いちゃったんですヨ~ もう、ビックリだぁ~(^^)

川内村の蕎麦は、細打ちの品の良いものです。 御地の豪快な挽きぐるみ太打ちも大好きですヨ。 タレは出汁引きから致しますが、カエシの作り置きまではしておりません。 その時の気分で、タレもいろいろ~♪
2008-02-16-12:38 無芸大食
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うまそうなそば、たくさんいただいて良かったですね
冷凍装置付き、モーターの回転数制御付きの製粉機械、うちでも挑戦したことがありますよお^。
かなり難しいですよ、、原始的な手回しだと一番いいのでしょうが、量が取れないですからね。。

川内村って、HP見てきましたが、山いっぱい自然いっぱいのところでしたね、湧き水もこりゃいたるところから出てくるでしょう^^^。

2008-02-16-23:57 ララオ
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ララオ0181様
いやいや、本当にありがたい事でした。 しかも極上品ですからね。(*^_^*)

ララオさんの会社って、そんな機器まで開発していたんですか?? 精米器と製粉機では、全く別物と言うことですか… 素人考えで、目滅多なことを言うものでは無いですね。(冷汗)

川内村を知るには、N先生のガイド付きで訪問すると、全く違った側面を教えていただけます。(^^) 普通に訪問して、表面だけを見たら、失礼ながら“普通の田舎村”にしか思えないでしょうけど、実は凄いポテンシャルを秘めているのです。
2008-02-17-09:34 無芸大食
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たまたま通りすがったものですが、失礼を承知で今からうんちくを話します。
本当に失礼なやつです。
そばの透明感は、でんぷん質によるものです。
じゃがいもでんぷん(片栗粉)にお湯を加えて練ると透明になりますよね?
そばでんぷんにも同じ効果があります。
でんぷんは粉になりやすい部分ですので、石臼などで粗挽きにしたそば粉はでんぷん質が多く含まれます。それ以外の部分はまだ細かくなっていないのでツブツブになって見えたりします。
つながりにくいのもこのでんぷん質によるものです。
その証拠にゆでて熱を加えても透明なものは透明です。
たとえ機械挽きでも、中心部分のでんぷん質は透明なそばになります。
逆に表皮近くを挽きこむとつながりが良くなりますが、これは石臼、ローラー機械挽き共通です。
  ・ちなみに・・・
ローラー機械のローラーは高速回転していますが、石臼と違い下臼も高速回転しているそうです。なので、実質的な速さは石臼と変わらないそうです。
新幹線の中でボールを転がすと、この球は外からは時速200以上で動いてることになります。しかし実質はただ転がっているだけですよね?
つまり、大切なのは回転速度ではなく、回転速度の差だっていううんちくでした。

2008-02-25-14:56 失礼なやつ。
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失礼なやつさん
こんにちは。 文章の解読力に乏しく、食品学の知識も無い無芸には、充分な理解が出来ません。(^^;)

道具云々よりも、製粉の歩止まりが透明感に関与しているとの事でしょうか… N先生宅の石臼製粉は、かなり芯白まで挽きますからねぇ。

ともあれ、蕎麦挽きの奥深さだけは伝わって参りました。(^^)
2008-02-25-15:43 無芸大食
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