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また一つ、消える老舗の灯

昨日のローカル新聞に、“寝耳に水”な記事が出ていました。 地元の中心市街地にある老舗の書店が、6月20日をもって閉店というもの。

「東北書店」は、駅前アーケードの中で、永らく暖簾を守ってきた、市民に親しまれていた書店でした。

無芸の前後の世代にとっては、何かとお世話になった本屋さん。 過去のエントリー(こちら)にも書き記した通り、30年以上前から、市内随一の蔵書数を誇り、店員の知識や接客態度も、極めて高いものでした。

そして、最も学生達に親しまれたのは、3階フロアーの全てが、コミック本のみで埋め尽くされており、しかも「立ち読み禁止」とか「保護フィルムでパッキング」などという姑息な手段を執らない事で有名でした。

「本は手にとって読んでみなければ、その善し悪しは分からない。 だから立ち読みは歓迎。 気に入ってくれたら、お求め頂ければ結構。」というポリシーが突き通されておりました。

無芸は勿論、無芸妻も、その昔は学校帰りに立ち寄って、3階でひととき楽しませて頂き、2階の専門書フロアーで参考書や赤本を買い求めていた口です。 夏休みともなると、3階のフロアーは、朝から夜まで中高生がギッシリと集っていたものです。(^^;)

それでも一度たりとも、お店から粗末に扱われた事はありませんでした。 だから僕たちは「東北書店」が大好きでしたし、自分で自由に出来るお金が得られるようになってからは、“恩返し”のように極力ここで書籍を買い求めていました。

きっと今度は子供達が同じようにお世話になるんだろうなぁ~と思っていた矢先の発表に、私達はとても残念で仕方がありません。

「東北書店」が閉店の道を選ばざるを得なかった理由は、きっと皆様も直感的にお察しかと思います。 いくら店舗面積が大きくて、利便性の高い大型店舗が台頭しても、やはり「東北書店」のようなプロ集団を構成する事は至難の業でしょう。 そこには老舗としての永い伝統というバックボーンがあり、そして何よりも経営者の信念がスタッフに徹底して植え込まれていたのですから…

返す返す、残念な事。 また中心市街地から、老舗の灯が消え去ってしまいます。




温泉街の三毛猫


磐梯熱海温泉郷に住み着いている野良ニャン。 丁度私が見つけた時には、三匹まとまって団体でおりました。(^^)

この温泉郷は、冬場の寒さは厳しいものがあります。 それでも逞しく生き続けているニャンコ達。 大型ホテルの隅っこででも越冬するのでしょうか?  

コメント

個店での商売がますます難しい事態なのでしょうか?
駅前には必ずあった本屋さんがだんだん消滅していますよね。
難しい時代なのかなと思うと なんだか寂しくなってしまいます。
2007/ 05/ 25( 金) 20: 15: 43| URL| 華ちゃんパパ# -[ 編集 ]
 
これですね。のらにゃん。
ほんとに温泉街にはのらにゃんが多い。
地熱で暖かいの??と思っていつもみています。
2007/ 05/ 25( 金) 21: 12: 21| URL| んにゃん# -[ 編集 ]
 
華ちゃんパパさん
地方都市の中心市街地からの客離れは、きっとどこでも同じだと思います。 郊外型の大型店舗に、どんどんとお客様は流れていますよね。

本屋さんが閉店せざるを得なくなるのは、その他にもインターネットの普及も一因があるのでしょう。 実際のところ、地方都市で展示在庫していないような本は、Amazonで購買する事も珍しくありません。

タイミング良く、「東北書店」も郊外に店舗の移転が出来ていたなら、また違った展開もあったかも知れないのですが… こればかりは、そう簡単に事が進む話では無かったでしょうからねぇ。
2007/ 05/ 25( 金) 21: 26: 33| URL| 無芸大食# KVUpfCRI[ 編集 ]
 
んにゃんさん
確かに地熱もあり得るかも知れませんネ。 きっと誰かが餌やりをしているのかと思うんですけど…
2007/ 05/ 25( 金) 21: 27: 58| URL| 無芸大食# KVUpfCRI[ 編集 ]
 
老舗のお店がなくなるのは、寂しいですね~。
「拝啓 父上様」を思い出します・・・。
新しいものばかりでなく、古き良きものを守っていってほしいですね。
2007/ 05/ 25( 金) 22: 08: 20| URL| オードリー# -[ 編集 ]
 
うむ、老舗の本屋さんが廃業ですか、
残念ですね、、、ネットとかで本離れが進んで、
本も売れない時代になってしまったんでしょうか、

わたしらも、情報を得る手段として本を見て、育ちましたが、いまの情報手段の多様化は、すさまじいものです。なにか活路を見出せれば良かったんでしょうけど、かなわぬことでしたか。。
2007/ 05/ 25( 金) 22: 41: 59| URL| ララオ0181# -[ 編集 ]
 
”東北書店”で検索していてこちらのBLOGにたどり着きました
こんなニュースがあったんですね
地元を離れていたので驚きました
同じ検索中、URLの記事も見つけました
僕もこの店にお世話になったのです
とっても残念ですね
2007/ 05/ 25( 金) 23: 15: 04| URL| 郡山ジン# MIMjTmVo[ 編集 ]
 
オードリーさん
実は郡山市のアーケード街は、ここ10年ほどで大きく様変わりをしています。

と、言うのは、周辺の飲食雑居ビルに、大挙して風俗系飲食店が林立→客引きが我が物顔で通りを占拠→まともな感性のお客さんの足が遠のく→堅気商売あがったりで廃業・撤退→更に風俗系飲食店増殖というスパイラルが出来上がってしまったのです。

郡山の土着民としては、非常に苦々しく思っておりますが、この連鎖を止める手だてが未だにありません。 風俗系飲食店って、まるでイナゴのようなもので、巣喰ってエサが無くなると別の地へ移動してゆき、残された街はゴーストタウンとなります。

連想してみて下さい。 夕刻から茶髪の黒服ニィチャンがたむろする繁華街を、まともな感性の人間が好んで歩くか。 さしてイナゴ君達は、堅気なお店の前でも、平然と客引き行為に勤しんでいるのです。

数年前に老舗の蕎麦屋さんも、極端に客入りが悪くなり廃業しました。 老舗のおもちゃ屋さんも、大幅に店舗を縮小して、最後の一線で踏み止まっています。 以前は活気のあった飲食ビルには客足が遠のき、極めて厳しい経営環境に曝されながら、意地と根性で頑張っています。

こんな彼らを「時代を読めない」とか、「客を考えないからだ」などと、平然と言えましょうか? 撤退を余儀なくされたお店や、最後の一線で踏み止まっているお店は、“郡山の良心”だと思います。 だからこそ、地元メディアが大きく取り上げ、閉店を嘆く声が挙がっているのです。

無芸はとても悲しく、そして淋しく思います。
2007/ 05/ 26( 土) 01: 10: 38| URL| 無芸大食# KVUpfCRI[ 編集 ]
 
ララオ0181様
↑でちょっと本音を語り過ぎました。(^^;) 本当は本文の中で堂々と発言すべきだったかも知れません。

私は育ち盛りにこそ、書籍は必要と考えています。 確かにネットの即時性や、情報の多様性は、自分自身がその恩恵に浴しておりますが、そのベースは書籍との関わり合いの延長線上に築かれたものでした。

ネットの情報は真贋を見極める目を養わなければ、深い理解をして飲み込むことは出来ません。 一方、書籍は何重にも校正を重ねて、作者の一存だけでなく編集さんの監査的なフィルターも掛けられています。 当然、ネームが附されますから、作者もいい加減な事は書けない訳です。

地方都市のたかが一書店の閉店でしかありませんが、我が町にあっては「東北書店」だけは、特別な存在でした。 人を育てる本屋さんが消えるのは、とても惜しい限りです。
2007/ 05/ 26( 土) 01: 18: 28| URL| 無芸大食# KVUpfCRI[ 編集 ]
 
郡山ジンさん
こんにちは、初めまして。 郡山ジンさんも、やはり「東北書店」に沢山の思い出があるんですね。(^^) こんな事になってしまい、至極残念です。 さて、我が家の子供達は、良い書店に巡り会う事が出来るでしょうか…
2007/ 05/ 26( 土) 01: 20: 50| URL| 無芸大食# KVUpfCRI[ 編集 ]
 
またまたお邪魔致します。
AAAさんの猫ちゃんが戻ったとの事で、人事とは言え、安心しております。

東北書店が閉店するんですってぇ!?
私は生まれも育ちも郡山なので、東北書店にはずいぶんとお世話に成りました。
車社会では、本屋さんも郊外の大型店舗の方が使い勝手が良いのですが、東北書店の様なマジメな書店が消えるのは我慢が出来ないほどに悲しいです。
売れ筋の本ばかりを並べた“雑誌屋”が多い中、東北書店は本当の意味で“書店”と呼べる本屋でした。
並んでいる本にも店員さんにも、独特の洗練された雰囲気を感じる書店は、他にありません。
実に悲しい。
郡山を離れて凡そ5年。 アーケード街の環境はそんなに悪くなって居ようとは…。
実に悲しい。

P.S.
昨日夕方に福島WebSiteへのアクセスが急激に増加したのを今朝発見し、不思議に思っていましたが、「なるほど~…」です。
“むらい”がドンドン遠ざかって行くようで寂しいような気がします。
しばらくは無茶苦茶に混雑する日が続くんでしょうね。
2007/ 06/ 05( 火) 08: 05: 52| URL| 福島Website管理人# UtFqCMbQ[ 編集 ]
 
福島Website管理人さん
こんにちは。(^^) AAAさんチの猫ちゃん、無事に飼い主様宅に戻って、本当に良かったですね。

東北書店の廃業は、未だに残念でなりません。 学生達の憩い&修練の場が、一つ無くなってしまいます。

接客の良さと蔵書の豊富さは、県内随一でしたもんね。 私も同感です。 あのポリシーに惹かれて、東北書店に就職したという社員さんもいるくらいです。

アーケード街の荒廃は、本当に嘆かわしいです。 ひとからげに「企業努力が足りない」と言い放つ方もおられるようですが、実はアノ場で頑張り通す事自体が「企業努力」でもあったのです。 でも、残念ながら物量至上主義経済の中では、それを支持してくれるだけの文化レベルが育って来ない… 無芸もムチャクチャ淋しいと言うか、腹立たしいというか、とても残念に思います。

やはり福島Websiteさんも同様にPV数が跳ね上がりましたか…(^^;) 驚きでしたねぇ。

> “むらい”がドンドン遠ざかって行くようで寂しいような気がします。

全く同意です。(^^;) お母さん、耐えきれるかなぁ… 心配です。
2007/ 06/ 05( 火) 14: 37: 16| URL| 無芸大食# KVUpfCRI[ 編集 ]
 

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