昨日、ローカル新聞を見ていたら、
「桜開花情報」なる欄に、まだ
「満開」と書かれている桜を見つけました。Σ( ̄ロ ̄lll)
その名は「大鹿桜」それは知らなかった… ネットで調べてみると、ナント樹齢1,000年以上! 「三春滝桜」と同年代ではありませんか… しかし、ナゼに5月の中旬に満開??
と、言うわけで、無芸一家はスクランブルを掛ける事と致しました。(^^) 場所を調べると、そう遠い場所ではありません。 先に訪問した、「観音寺川の桜並木」と10kmも離れておりません。
猪苗代町の中心部から、やや山寄りの位置。 磐梯国際スキー場に向かう途中のあたりです。 インフォはほとんどありませんが、「大鹿桜」にほど近い、「土津神社(会津藩初代藩主「保科正之公」を祭る神社)」の前に、充分な駐車スペースが用意されております。
それでもやはり「大鹿桜」の場所への誘導インフォは見あたりません。 勘を働かせ、「こっちかな?」と進んだ先に、車一台が通れる林道を発見。 「自動車のすれ違いは出来ません」の注意書きと共に、距離500mとな… うぅ~~ん、微妙な距離(^^;)
結局そのまま車で林道に分け入りました。 「通行禁止」とう訳ではありませんので念のため… 途中、4箇所ほど交差のための待避所がありますが、昨日みたいに人影も見えないくらいひっそりとしている日以外は、やはり林道入り口の駐車場に車はデポして歩くのが吉かも知れません。

道は未舗装の砂利道でしたが、きっちり整地されていて、轍や泥濘はありませんでした。 程なく到着。
あ~~~、残念!(^^;)どうやら「満開」は通り越して、「五分散り」くらいになっていました。

思ったほど幹は太くありませんし、樹高も低く、パっと見はとても樹齢1,000年以上とは思えません。 しかしそれはそれ、流石に
「会津五桜」と言われるだけあって、枝振りはなかなか良い形です。
果たして、更にネットで調べを進めてみると、どちらが本当か…
「940年頃、村上天皇の勅使が参拝に訪れた時、京都から持ってきた桜が植えられたものだ。」とする説と、
「現在の大鹿桜は、その子孫の樹である。」とする説がありました。 普通に考えると、後者の説の方が正しい気がします。

また「大鹿桜」の極めて珍しい事は、菊咲きの「サトザクラ」という品種で、このような高地(580m)に根付く事は、極めて珍しいそうです。 加えて、本州で最も遅く咲く桜だそうです。
写真で分かるかどうか… 八重咲きなのですが、花弁の真ん中から、一緒に葉が生えるそうです。 また花弁の色が、徐々に鹿の毛のように茶褐色化する事から「大鹿桜」の名の由来となったそうです。
時は正に散り際。 ハラハラと散ってくる花の様子を見ていると、どうも花びらがちりぢりに落ちてくるばかりではなく、花弁がモロに落ちている例が沢山見られました。 これは非常に珍しい例では無いでしょうか? 花弁ごとポロっと…!Σ( ̄□ ̄;)
「大鹿桜」のある「磐崎(いわはし)神社」は、会津最古の神社らしいです。 来る人も少なく、大変ひっそりとしてはおりますが… ご神体は磐梯山そのもの!(O.O;) 山岳信仰の走りでしょうか? また、「磐崎」とは「磐梯山」の古事名らしいです。 すなわち「磐崎神社」=「磐梯神社」と言うことで、FA??

鳥居の右側に杉の大木があります。
「鳥居杉」と呼ばれ、樹齢は770年だそうです。
良く見ると、どうやら4本の杉の木が癒着して育ったようです。 その太さたるや、一見の価値アリかも知れません。 もともとはもっと樹高は高かったようですが、度重なる落雷により、樹の中が空洞化してしまい、ついには台風の大風で高さ15mの箇所から折れ落ちてしまったそうです。

昨日は残念ながら気づかなかったのですが、実はこの杉の木の中折れの所に、ヤマザクラが根を下ろしているそうです。
樹の根元の立て札があり
「↑えんむすび桜」と書いてありました。
何で杉の木に「桜」と表してあるのかが理解できなかったのです。 今日調べていたら、どうやら野鳥の糞から発芽したヤマザクラが、この杉の古木に根付いたらしいです。
ほぇぇぇ~~(^◇^ ;) そんな事があるんですねぇ。 また、杉の根元には、湧き水の水汲み場があります。 丁度、水を汲みに来ていた方に伺ってみると、「とてもキレイな良い水ですよ~(^^)」と教えて下さりました。
無芸も一口。
ングング… おっ?んまいじゃん!(^^)
ほええ、、よく調べましたね、大鹿桜、、
初めて知りましたわ。こんなに見事な桜、どうしてメジャーじゃないんでしょうか、樹齢1000年以上も
あれば、福島の桜でも上位にランクされるべき桜かもしれませんね。それにしても、さすが、無芸さん、
勘だけで、よくたどり着きましたね、ワハッハハハ
折れた杉から咲く桜も、来年格好の題材になります
かもしれません、楽しみがまたひとつ、、できました
ね。。
大鹿桜、会津五桜の一つで、一番遅くに咲く桜ですね。
ここで、見れて良かったです!
私も5分散りでも、見に行けばよかったかな。
連休に一度行きましたが、まだまだ蕾でした。
猪苗代のさくらも、また、再トライです。
ララオ0181様
ネットで調べてみると、結構な情報が手に入りました。 ただ、場所だけは、非常にド田舎なので、詳細な地図は無理でした。 幸いにしてアノ辺は、それなりに勘がありましたので…
「会津五桜」と呼ばれるだけに、ピーク時は相当な訪問客で賑わっているのだと思います。 あと五日早ければなぁ…(^^;)
「えんむすび桜」もネットに挙がっている写真を見ましたが、なかなか面白い絵になっておりました。(^^)
山嵐さん
“本州で一番最後に咲く桜”って、何か凄いですよね…(^^;) 本当に昨日まで知らなかったんですヨ。 今期の桜の締めくくりにと思って出掛けました。
> 連休に一度行きましたが、まだまだ蕾でした。
あぁ、ヤッパリそうでしたか… アノ咲き具合からすると、10日くらいがピークだったかも知れませんね。
本州一遅く咲く桜が福島に有るなんて知りませんでした。
見た感じヤエザクラなので、普通の里にあるヤエザクラは染井吉野が散った後に咲き出すのが普通ですから、そうビックリはしませんでしたが・・・
それが福島にあることに驚いたんですね。
当 新潟にも桜の名所は数々あれど、標高が高い処でもこの時期に咲く有名な桜はお目にかかれません。
機会が有れば来年(?)見に行きたいです。
自宅から磐越道を行けば会津なんて上越市の高田公園へ行くより近いですし。
縁結びの桜は別の意味で興味を引きます。
野生種の桜はサクランボの種が鳥の糞から芽吹くと言うのは普通のことで・・・
他の樹に寄生するのは蘭の花に良く見られますが
(うちの裏の山では藤の樹が杉に寄生してるのを今年発見しましたし・・・)
でも桜はあまり聞いた事無いですね。
ただ、よく染井吉野は同種の里桜や山桜の根元を使って接木しますから
考え様によってはそうやって植物は自分の子孫を広範囲に鳥や虫達を媒介にして広がって言ったと思えば合点も行くというモンですよね。
またバラ科が園芸品種も含めると2000種も有る事から、そうした植物同士の融合で多様な亜種を(進化?)増やしていったんでしょうね。
もっとも染井吉野は園芸品種のクローンですから結実(サクランボ)しても種が出来ませんので、そのような形での繁殖はありえませんが・・・
くりcharaさん
初めまして。 ご訪問、コメントを頂き、ありがとうございました。
今年は散々地元の名桜を追いかけて参りましたが、「大鹿桜」が取りとなりました。 確かにちょっと地元では見ない品種のようでしたので、好奇心をそそられました。
御地には仕事の関係で、訪問させて頂くこともございますが、桜の時期は行ったことがございません。 お隣の山形県にも、素晴らしい名桜の数々がありますが、もっと足を伸ばして訪問してみたいものです。(^^)
折角URLを入れて頂きましたが、タイポミスがあったようですので、下記にリンクを入れさせて頂きました。
http://niigata5ku.exblog.jp/
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