三春軒 ~福島県会津若松市西七日町~
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昭和初期から暖簾を繋ぐ、会津若松市内で最古参のお店「三春軒」さんを訪問して参りました。 既報の通り(過去記事)、今年当月末をもって暖簾を降ろし“伝説の店”になってしまうのは、何とも残念な事です。 この訪問がボクにとっては最後の機会になってしまうんですね。(_ _。)・・・シュン

ボクにとって「三春軒」さんは、ほとんど奇跡のようなご縁で結ばれていました。 初回はそのようなご縁を知る由もなくBlog仲間達からの情報を元に暖簾を潜りました。 勿論、伝統の中華そばを頂くのが目当てではありましたが、もう一つのお楽しみは猫店長・プリンちゃんの存在も大きなものでした。
最初の訪問記事を挙げますと、何と驚いたことに、以前から相互リンクを張っていた会津若松市出身でフロリダに嫁がれたBlogger様が、「三春軒」四代目店主様の娘さんだと言う事が分かりましたw( ̄▽ ̄;)w 彼女の気っ風の良さは、どうやら同家代々の女性の持ち味らしく、その後ご縁を深める事となった訳ですが、実は今回の訪問は、たった3回目に過ぎません( ̄▽ ̄i)ゝ 自分の地元だったなら、間違いなく訪問回数は劇的に多かった事と思いますが、それだけが本当に心残りです。
今回の訪問も、ついつい訪問機会を逸し続けて、何と1年5ヶ月ぶりだったのですが、直ぐに思い出して頂けまして、多少なりとも四方山話を交わさせて頂く事が出来ました。 本当はもっと沢山お話を伺いたいのは山々なのですが、何せ客足が途絶えることなく、そうそうお仕事の邪魔をする訳には参りません。 最後の一杯をシミジミと堪能させて頂きながら、最後の機会を過ごさせて頂きました。
「中華そば (400円)」

ニボシの風味がフワッと鼻腔に届く、古典的な中華そばです(*^▽^*) キレイな澄んだスープは、豚ガラ出汁をベースにしておられると思いますが、主にニボシの華やかな香りが主軸ですので、あまり探りとるのは難しいです。

載せモノも定石通りのシンプルさですが、毎回白眉に思えるのはこのチャーシューです。 豚バラ肉のチャーシューは、しっとりと醤油味が染み渡っており、シンプルかつ軽快なスープに、絶妙な食べ応えを楽しませてくれます。 またメンマはちょっと塩気が強めに味付けされており、これもまた一つのアクセントになります。

自家製麺のやや細目の平打ち麺は、ちょっと加水率低めでしっかりと縮れが掛かるように手揉みされています。 現在会津若松の典型的な麺として流通している製麺所製とは、ちょっと趣を異にしています。 このへんの個性というのも、永年の伝統に培われたスタイルを頑なに守り続けています。 やはりこういったところにも、生き字引的な希少価値を見いだしてしまいます。
麺は舌の上をまるで踊るような食感があります。 非常にライブ感に満ちた麺ですねヾ(^▽^* 今以てその魅力には、全く翳りというものは無いばかりか、伝統技法としてどなたかが受け継いでくれることを願いたい程の個性です。
醤油ダレは黄金色を呈するスープからして淡口醤油なのか、それても地元ならではの個性的な醤油なのかと思われます。 割と塩味がシャープに効いていて、醤油のコクを強く押し出すタイプでは無いように思えます。 ニボシ風味を活かす事を考えれば、これくらいシャープで醤油テイストが軽い方が合うでしょうね。
あくまでも自分の感じた味を、自分の言葉で書き表してみましたが、“伝説の店”になってしまう“幻の中華そば”の印象を、インターネットにアーカイブしておく事は、私的な満足でしかありませんが、いつかどなたかの情報源としてお役に立てたなら幸いに思います。

この日のプリンちゃん(スコ16歳)は、今まで訪問した中で最も心を開いてくれました(*´∇`*) 自分から身を寄せてくれて、躰を撫でさせてくれました。 三代目店主の膝の上が、一番のお気に入り♪ 相変わらずお似合いです(>▽<)b

とても16歳とは思えない毛艶の良さ。 しかも肥満化していないんですね(^◇^;) ちょっと小柄な印象ですけど、愛らしい声も聞かせてくれました( *´艸`) もう会えないのは残念ですが、同家のアイドル猫として、これからも家族に寄り沿う事でしょう。
ボクがお店に居た間にも、久しぶりに訪問された旧知のお客様がおられまして、三代目が
「今月でお店を閉めるんですよ。」って言うと、
「またまたぁ~ヾ(^▽^* ご冗談をww」
ってくらい、どなたも最初は冗談だと思っているようです。 無理もありません・・・ でもそれが真実と知ると、とても寂しそうになさりますね。 永い歴史を刻んできたお店が故に、いつの間にか未来永劫に暖簾は掛かり続けると思っても仕方ないところです。 暖簾を降ろした後は、ゆっくりと時を楽しみたいとの事。 悲しい気持ちでその後ろ姿を見送るのではなく、拍手を持ってこの老舗の最後を見送りたいと思います。
== 2013年5月末をもって閉店しました == (アーカイヴとして残しておきます)
三春軒
福島県会津若松市西七日町9-7
営業時間;11:00-18:00
定休日;13日・27日 ※他、所用により休店あり
駐車場;側近セブンイレブンさんの近くにありました
大きな地図で見る

ボクにとって「三春軒」さんは、ほとんど奇跡のようなご縁で結ばれていました。 初回はそのようなご縁を知る由もなくBlog仲間達からの情報を元に暖簾を潜りました。 勿論、伝統の中華そばを頂くのが目当てではありましたが、もう一つのお楽しみは猫店長・プリンちゃんの存在も大きなものでした。
最初の訪問記事を挙げますと、何と驚いたことに、以前から相互リンクを張っていた会津若松市出身でフロリダに嫁がれたBlogger様が、「三春軒」四代目店主様の娘さんだと言う事が分かりましたw( ̄▽ ̄;)w 彼女の気っ風の良さは、どうやら同家代々の女性の持ち味らしく、その後ご縁を深める事となった訳ですが、実は今回の訪問は、たった3回目に過ぎません( ̄▽ ̄i)ゝ 自分の地元だったなら、間違いなく訪問回数は劇的に多かった事と思いますが、それだけが本当に心残りです。
今回の訪問も、ついつい訪問機会を逸し続けて、何と1年5ヶ月ぶりだったのですが、直ぐに思い出して頂けまして、多少なりとも四方山話を交わさせて頂く事が出来ました。 本当はもっと沢山お話を伺いたいのは山々なのですが、何せ客足が途絶えることなく、そうそうお仕事の邪魔をする訳には参りません。 最後の一杯をシミジミと堪能させて頂きながら、最後の機会を過ごさせて頂きました。
「中華そば (400円)」

ニボシの風味がフワッと鼻腔に届く、古典的な中華そばです(*^▽^*) キレイな澄んだスープは、豚ガラ出汁をベースにしておられると思いますが、主にニボシの華やかな香りが主軸ですので、あまり探りとるのは難しいです。

載せモノも定石通りのシンプルさですが、毎回白眉に思えるのはこのチャーシューです。 豚バラ肉のチャーシューは、しっとりと醤油味が染み渡っており、シンプルかつ軽快なスープに、絶妙な食べ応えを楽しませてくれます。 またメンマはちょっと塩気が強めに味付けされており、これもまた一つのアクセントになります。

自家製麺のやや細目の平打ち麺は、ちょっと加水率低めでしっかりと縮れが掛かるように手揉みされています。 現在会津若松の典型的な麺として流通している製麺所製とは、ちょっと趣を異にしています。 このへんの個性というのも、永年の伝統に培われたスタイルを頑なに守り続けています。 やはりこういったところにも、生き字引的な希少価値を見いだしてしまいます。
麺は舌の上をまるで踊るような食感があります。 非常にライブ感に満ちた麺ですねヾ(^▽^* 今以てその魅力には、全く翳りというものは無いばかりか、伝統技法としてどなたかが受け継いでくれることを願いたい程の個性です。
醤油ダレは黄金色を呈するスープからして淡口醤油なのか、それても地元ならではの個性的な醤油なのかと思われます。 割と塩味がシャープに効いていて、醤油のコクを強く押し出すタイプでは無いように思えます。 ニボシ風味を活かす事を考えれば、これくらいシャープで醤油テイストが軽い方が合うでしょうね。
あくまでも自分の感じた味を、自分の言葉で書き表してみましたが、“伝説の店”になってしまう“幻の中華そば”の印象を、インターネットにアーカイブしておく事は、私的な満足でしかありませんが、いつかどなたかの情報源としてお役に立てたなら幸いに思います。

この日のプリンちゃん(スコ16歳)は、今まで訪問した中で最も心を開いてくれました(*´∇`*) 自分から身を寄せてくれて、躰を撫でさせてくれました。 三代目店主の膝の上が、一番のお気に入り♪ 相変わらずお似合いです(>▽<)b

とても16歳とは思えない毛艶の良さ。 しかも肥満化していないんですね(^◇^;) ちょっと小柄な印象ですけど、愛らしい声も聞かせてくれました( *´艸`) もう会えないのは残念ですが、同家のアイドル猫として、これからも家族に寄り沿う事でしょう。
ボクがお店に居た間にも、久しぶりに訪問された旧知のお客様がおられまして、三代目が
「今月でお店を閉めるんですよ。」って言うと、
「またまたぁ~ヾ(^▽^* ご冗談をww」
ってくらい、どなたも最初は冗談だと思っているようです。 無理もありません・・・ でもそれが真実と知ると、とても寂しそうになさりますね。 永い歴史を刻んできたお店が故に、いつの間にか未来永劫に暖簾は掛かり続けると思っても仕方ないところです。 暖簾を降ろした後は、ゆっくりと時を楽しみたいとの事。 悲しい気持ちでその後ろ姿を見送るのではなく、拍手を持ってこの老舗の最後を見送りたいと思います。
== 2013年5月末をもって閉店しました == (アーカイヴとして残しておきます)
三春軒
福島県会津若松市西七日町9-7
営業時間;11:00-18:00
定休日;13日・27日 ※他、所用により休店あり
駐車場;側近セブンイレブンさんの近くにありました
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