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運命の子

ちょっとこの出来事は、書くべきか否かちょっと迷った話ですが・・・ ボクの記事の中では極めつけにシリアスな話になるかも知れません。 ユルユルを期待して見て下さった皆さん、ゴメンなさい・・・(_ _ )

話はほんの数日前に遡ります。 県外某所まで昼食を楽しみに出掛け、大型商業施設に立ち回り、その帰途に就いた後の事です。 程なくサービスエリアへと車を滑り込ませまして、飲み物などを買い込もうとしました。 ボクは先ずカップホルダーにあった紙コップを処分しようと、場内に設置されているゴミ箱へ向かいました。

プラキャップを外して、紙コップを分別していると、仔猫と思われる鳴き声が耳に届きました(゚ロ゚屮)屮 サービスエリアで猫の鳴き声とは、一瞬イヤな予感が頭を過ぎりましたが、とにかくその鳴き声がどこから聞こえてくるのかと、耳をそばだてて探索します。

ミャウ・・・ ミャウ・・・

決して遠く離れてはいないようです。 仔猫が驚いて逃げ出さないように、そぉ~~っと躰を移動させて行ってみますと

(あれっ? ゴミ箱の中から?)

投入口をそっと覗いてみると、何とゴミ箱の中に仔猫が?!(〇o〇;)

ボクが覗き込んでいるのが分かると、一際大きな声で

ミャウ! ミャウ!

一瞬で涙腺崩壊しそうになりましたが、ぐっとこらえてゴミ箱の投入口に手を差し伸べ、仔猫を抱き上げました。

多分昨秋に生まれた仔猫です。 小さな躰で、懸命に声を挙げていたんです・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。 人手に抱かれると言う事は、人の手を知っている猫ですから、元来の野良猫ではありません。 だとすると、もうナゼこの子がここに居るのかは火を見るよりも明らかです。

躰をくねらせて、ボクの手を振り解きたそうでしたので、試しにそっと降ろしてみると、今さっきまで居たゴミ箱を見上げて、戻りたそうにしています?( ̄ω ̄;) 何をアピールしたいのかが分からないので、その願いを叶えてみました。 すると、ゴミ箱の投入口の内側に出来ている踊り場のような場所に納まり、投入口から顔を出して再び

ミャウ! ミャウ!

もしかして、そこは寒さを凌げて、人間の食べ残しが漁れるから? それとも、無責任な飼い主が再び現れるのを待っているつもりなのか?(ノω・、)

もうボクはこの時点で、この仔猫は“運命の子”だと半ば決心していました。 と、ゴミ箱の反対側から手が伸びて、仔猫を抱き上げる人が・・・w( ̄△ ̄;)w

「いったいダレがこん酷いことを~!」

シニアのご婦人に仔猫は抱き留められていました。 そう、彼女もまた、この仔猫の声に引き寄せられた人。 このご婦人曰くは、連れ帰りたいのは山々だけど、バスに乗ってきたんだよなぁ~と困り顔。 そう聞いたボクは一先ずこのご婦人に仔猫は任せておいて、家内を捜しに施設建物内に行きました。

ニャンコ

ちょっと手間取りましたが、何とか家内を見つけて言った一言は、

「運命の子に出会った( ̄ω ̄;)」

まあ、家内は一瞬ポカァ~~ンだ(^◇^;) ざっと事の次第を話して、件のゴミ箱へと連れて行きます。

もうご婦人のバスは出発しちゃったのでしょうか? その姿はそこにはありませんでした。 早速先ほどの仔猫を探しましたが、あんなにミャウ! ミャウ!鳴いていたのに、その声も姿もありません(-ω-;)

「ここにいたんだよ!(`・ω´・ ;)」と言っても姿無し・・・

ハッ? もしかして?(〇o〇;)

簡単に仔猫が姿を消すハズはありません。 あのご婦人が保護された可能性が極めて高いですね。 路線バスだと難しいかも知れないけれど、ツアーバスなら、乗務員さんとツアーメンバーの同意を得られれば、決して不可能では無いかも知れません。

ニャンコ

と、言う事で、今回の“運命の子”は、あのご婦人様が引き寄せられたようです( ̄▽ ̄i)ゝ 端緒的に見たら救われる話ですが、とっても根深い人間のワガママが根底にある出来事でした。

一度は“運命の子”と決心しただけに少しだけ残念だけど、きっとあの子は、温かく優しい家族に迎え入れられていると信じています。 

※文中の写真は、本件とは関係ございません。 版権フリーの写真素材を使わせて頂きました。 元様、ありがとうございます。
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Comments







非公開コメント
その子の一生懸命に生きる力が 無芸さんやそのご夫人を引き寄せたんですね。。。

きっと 無芸さんにとっても「運命の子」
そのご夫人にとっても 一つの命を受け入れると言うのはとても勇気のいることなので「運命の子」だったんですね

大丈夫です
今ごろきっと 温かいふわふわの毛布で寝ている事でしょう・・・
2013-01-17-18:07 ぐっぴょん
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ぐっぴょんさん
ありがとうございます。 そう言って頂けると、ちょっと心が軽くなります。

抱き留めたあの時の感触が、未だに掌に残っています(_ _。)・・・シュン
2013-01-17-18:40 無芸大食
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どういう経緯なのかはそれとして・・・

まさかっ!ごみ箱の中に猫が居るとはビックリですよね\(◎o◎)/!

その優しい方がお持ち帰りになったと信じましょ!

残念な気もしますけど(^_^.)
2013-01-17-19:19 ニャンダホ~
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ゴミ箱に子猫を棄てるなんて、酷いことをする人がいるもんですね。

状況から察するに、そのご婦人が引き取ったとしか思えません。

そのご婦人も、運命の出会いとなったと思います。
きっと今頃は、とても可愛がられているのではないでしょうか(^ ^)
2013-01-17-21:05 おとたん
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無芸さんの所に引き取られるのかと思っていましたがそうではなかったのですね・・・。
なんか「ティファニーで朝食を」の最後のシーンの雨に濡れてる猫を思いでしました。
2013-01-17-21:36 horikoshi
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ゴミ箱のところは冷や汗が出るぐらい胸が締め付けられましたが、最後は気持ちが救われて安心しました
出来たらやはり無芸さんの子供になって、その子の成長を見たかったですが、今きっと暖かなお部屋で美味しい物食べてウトウト眠ろうとしてるかなとか考えると気持ちがホッコリします  
2013-01-17-22:57 茶々mama
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なんて酷い・・・。
でもゴミ箱の中だったからこそ凍死せずにいれたんでしょうね。
いいおばちゃんに出会った仔猫ちゃん、幸せになりますね~。
2013-01-18-01:47 ree
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きっと幸せに…
今頃、優しいご婦人のもとでぬくぬくしながら過ごしているのでしょうね♪
無芸家に迎えられていたら…とも想像してしまいます♪
2013-01-18-02:42 katsu-you
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熊家のさっちーもワタシの「運命の子」だよー!
出会いの経緯はここでは省くとして、
無芸さんが出会ったそのコは運命を知らせるコなのだわ。
ワタシが思うに そのコは「ねこのくに」からの使者だったのよ。
『無芸のおじたん、そろそろ僕たちニャンコを迎えにきて』 って伝えるために。
だから まぼろしのように いつのまにかそのご婦人と消えてしまったのだと。

次に出会うコが 無芸さんちの「運命のコ」だよ!きっと(>▽<)



それにしても ごみ箱って。。。。。。。。。


2013-01-18-05:56 おかみっちょん
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小学生の時に子猫を拾って帰ると両親と祖母にもう反対されました、捨てると言って机の中に隠して学校から帰ると「そんなに飼いたいなら責任持って飼いなさい」と?鳴き声に気付き引出しを開けた祖母もその子の目を見たら負けてしまったようです。その子が死んでからもう飼うことはありませんが、様々な動物虐待の記事を見ると情けなくも悲しくなります↓。

2013-01-18-06:44 nekomata
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ココに、この仔がいる「経緯」をそーぞーするだけで、
怒りがこみ上げてきますッ!!(`・д´・ ;)

なんて酷い!!

なんて酷い!!

(;`Д´) 許せないッ!!
2013-01-18-09:26 おかたん
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ニャンダホ~さん
とても人情味に厚そうなご婦人でしたので、きっと手厚く迎え入れてくれた事と思います。

ただ、バスの中は時ならぬ仔猫の鳴き声が響いていたハズですが(^◇^;) まあ“愛嬌無罪”と言う事で( *´艸`)
2013-01-18-10:50 無芸大食
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おとたんさん
あの子が置き去りにされた事は、今以て腹立たしく思います。 保護主様の人徳と人品を思いながら、何とか頭の中で帳消しにしているんですよ( ̄ω ̄;)
2013-01-18-10:55 無芸大食
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horikoshiさん
もしかすると、家内が直ぐに見つけられていたなら、今頃は無芸の仕事場を跳ね回っていたかも知れませんね(^◇^;) それはそれで、きっと楽しい生活になった事でしょう。

かなり渋い名作を観ているんですねw( ̄▽ ̄;)w 実はボクは観たことがありません。
2013-01-18-10:58 無芸大食
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茶々mamaさん
ごめんなさいね( ̄ω ̄;) ちょっと辛い表現が伴うもので、記事にするのを少し躊躇ったんですよ。 でも皆様が良識ある方々ばかりですので、本当に救われています。

この子がウチに来ていたら、このBlogもニャンコのカテゴリーがきっと飛躍的に伸びていたであろうとww
2013-01-18-11:02 無芸大食
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reeさん
確かにゴミ箱は直接風が当たらないだけ、命を繋ぐシェルターになっていたのでしょう。 そもそも人の手で飼われていた仔猫が、いきなり置き去りにされたのです。 人間でなくても感情はあります。 それを思うと、未だに心が痛みます。

きっと今は幸せにアンモニャイトになって寝息を立てていると思います。
2013-01-18-11:06 無芸大食
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katsu-youさん
掟破りのバス同乗までやっちゃったご婦人です。 きっと仔猫は幸せな生活を始めていると思います(>▽<)b

深い愛情で結ばれたペット達は、必ず生まれ変わって、飼い主の許に戻ってきてくれると聞いたことがあります。
2013-01-18-13:33 無芸大食
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おかみっちょんさん
猫飼いさん達は、百人百様の“運命の出会い”をしているんですね(^^) 次の出会いがそうなるかは分かりませんが、縁あって出会った子達は、ほんの僅かな時間であっても、心に永く記憶されているものです。
2013-01-18-14:38 無芸大食
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nekomataさん
そうですかぁ~ そんな出会いをしたニャンコが居たんですね。 ウチもそうなのですが、なかなか次の子を迎え入れる心の整理が付かなかったり、別れの悲しみを先に考えてしまい臆病になってしまいます。

少なくとも何ヶ月かは生活を共にしていたハズのペットを、なぜ置き去りに出来るのか、とにかくボクらには理解出来ませんよね。
2013-01-18-14:42 無芸大食
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おかたんさん
嫌な思いをさせてゴメンなさいね。 本当にガッカリしちゃうような人も、やはり猫飼いの中には居るんですよね。( ̄ω ̄;)

小さな命に責任を持てないような人が、人間の命に責任を持てるのでしょうか? 必ず“猫の仇返し”は、思いも因らない場面で降り掛かることと思います。 そういう生き方しか出来ない人間ですから。
2013-01-18-14:48 無芸大食
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運命の人が2人も現れた仔猫ちゃんは幸せ者ですよ。
もしゴミ箱に捨てた人がいるとしたら、そんな人から解放されて幸せになるチャンスができたと思いましょうよ。
ゴミ箱に捨てるような気持ちの人のところで買われていても幸せにはなれないと思いますもん。

仔猫ちゃん、どこかで幸せになってね♪

無芸さんのお宅にも、きっと運命の子がやってきますよ。
赤い糸をひっぱりながら待ってましょう♪
2013-01-18-19:42 和
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和さん
いや~、あんな場面に出くわしちゃうと、ヲジさんだって軽く落ち込むのよヽ( ̄▽ ̄i) ニャンコが不憫なだけではなくて、そんな人間の仕業ってものにガッカリする訳です。
2013-01-18-19:56 無芸大食
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