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ベートーヴェンの第九と「バルトの楽園」

去る12月8日より、今年6月に公開された映画「バルトの楽園」のDVDがリリースされました。 公開前から非常に興味を持っておりましたが、毎度の事ながら映画館での鑑賞には向かず、DVDになるのを心待ちにしておりました。

映画のあらすじは、『ウィキペディア(Wikipedia)』にお任せするとして、まあ映画の脚本としては、そこそこってところでしょうか。

戊辰戦争で朝敵とされ、官軍の圧倒的物量と近代兵器の前に、熾烈な戦いの挑むも降伏した会津藩。 その後、青森の未開の大地へ「斗南開拓」の名の下に追いやられ、不遇の日々を送ったと言います。

主人公・松江豊寿氏の父は会津藩の武士で、この斗南開拓に随行し、極めて苦しい生活を余儀なくされた後、会津に戻ったそうです。 後年、松江の父は、その体験談を事あるごとに語り伝え、嫡男たる豊寿氏は「敗戦の兵」の苦しさを良く知る人となったようです。

バルトの楽園


松江豊寿氏は、映画では斗南へ父と共に行っていたように描写されておりましたが、史実は父が会津若松に戻った後に出生しています。 ドイツ人捕虜を厚遇した事で、軍上層部から厳しく批判を受けるも「武士の情け」とはね除け続けたと言います。 いかにも会津人らしいなぁ…

陸軍を退官後には第九代・会津若松市長にもなられた方だそうです。 会津の皆さんにとっては、大変親しみのある先人でしょうね。 徳の高い立派な方であった事が偲ばれました。

舞台となった徳島県鳴門市の「板東俘虜収容所」で1918年に収容されていた捕虜に軍楽隊がおり、彼らが日本で初めてベートーヴェンの交響曲第九番を演奏したそうです。

ご存知「歓喜の唄」ですね。 日本の年末には欠かせない音。 日本各地で「第九を歌う会」が催されているのも、ほとんど恒例行事です。 日本人の第九好き(年末=第九)は、第二次世界大戦後から、NHKが毎年年末に放送していた事に端を発しているようです。

映画の中ではエンドロールに、巨匠・カラヤン先生指揮による演奏が流されていました。 すんげぇ、懐かしい。 昔は幾度となく聞いた音なのに、カラヤン先生&ベルリン・フィルの音を聴いたのは、十数年ぶりだった気がします。

久しぶりに、フルト・ヴェングラーも聴いてみたくなりました。 あぁ、クラシックでまた~りしたいなぁ♪  

コメント

年末になると、第九の合唱が聞こえてきますよね^^^^。

あの合唱を聞くと、年末だな、ことしも終わりだなといつも思います。
戦いに敗れた会津藩士、「斗南開拓」の身として、厳しい生活を
余儀なくされたのですね、さすがに青森は厳しかったでしょうね。
2006/ 12/ 17( 日) 10: 51: 57| URL| ララオ0181# -[ 編集 ]
 
ララオ0181様
そうですねぇ。 第九=年末のイメージは、しっかり日本人に馴染みましたね。i-179

会津藩士の斗南での苦労は、なかなか全国に知られる事は無かったと思います。 映画という媒体がきっかけで、同じ国に住む仲間達の歴史を知る事は、意義深い事だと思います。

また映画の中で背景に流れている、「人を思いやる心」と言った主題は、現代の日本人が忘れかけている大切なものだと思います。
2006/ 12/ 17( 日) 13: 33: 21| URL| 無芸大食# KVUpfCRI[ 編集 ]
 

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