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第1回 会津のかおり そばフェスタ ~福島県喜多方市~

昨日は出掛けに記事挙げをして、帰宅したのは夜になりましたので、一日遅れての現場レポです(^^) 時節は既に12月。 いつ雪が降り始めてもおかしくありませんので、日曜日は日の出頃に起き出して、先ずは車のタイヤをスタッドレスに換装です。

朝ゴハン抜きではチカラが入りませんので、途中のコンビニでアメリカンドックを2本ゲトして、車内でモリモリ食べながら運転です。 JR安子ヶ島駅のちっと先で、国道脇の田んぼを、犬を連れた男性が歩いてします。 お散歩にしては珍しいなぁ~と思ったら、その両手には散弾銃が…!Σ( ̄ロ ̄lll)

禁漁区になっていない場所なのでしょうけど、交通量の多い国道沿いで、ハンターを目の当たりにするのは初めてでした。 当然ワンコは猟犬だった訳ですね。 あんな場所に、どんな獲物がいるのだろうか…(^▽^;)

「会津のかおり そばフェスタ」 

さて、若干出遅れた事もあり、会場に到着したのは、既にお客様が入場した後になってしまいましたが、この日ご厄介になるのは、川内村の蕎麦栽培も手掛けている「かわうち夢工房」さんです。

15年来のお客様であり、またお友達でもある、歯科医のN先生のご両親が、共に同村のキー・パースンでして、川内村の発展に多大な力を注いでおられます。 同村内の蕎麦畑の開墾から、運営ばかりではなく、私財を打ってのそば道場の設立など、枚挙に切りがないほどなのです。

無芸も蕎麦畑の開墾の頃にお招きを頂き、現場を視察させて頂いたり、蕎麦打ち体験をさせて頂いたりと、単なる食べ手に留まらないキッカケを頂いた次第。 N先生からこのイベントへの出展のお知らせを頂いた時に、会場で食べるばかりでは無く、より生産車の皆様に近い場所から体験させて頂いてみたいと思い、事実上の押しかけアシスタントを申し入れました。

「会津のかおり そばフェスタ」 ブースの中から

N先生は蕎麦茹でにかかり切り。 さて、無芸はどこに身を置くべきか…(^^;) クルーの皆様は、既に実店舗でお仕事をなさられてる手練れですから、下手に割り込んだら調和を崩してしまいかねません。 10分ほど皆さんの仕事ぶりを拝見していて、素人・無芸でもお手伝いが出来そうなポジを見つけました。

温かい蕎麦の汁張り、茹で釜のお湯の管理、蕎麦湯出し。 この辺なら皆様の邪魔にならずに、お手伝いの真似事くらいは出来そうです(^^)

「会津のかおり そばフェスタ」 ブースの中

「かわうち夢工房」の蕎麦は、つなぎ無しの十割蕎麦。 茹で時間は35~40秒くらいです。 大きな茹で鍋に投じた蕎麦は、平ザルで麺揚げするのですが、N先生に

「先ずは川内の蕎麦を食べてみましょう(^^) さ、自分で茹でてごらんなさい♪」

と、言う事で、無芸平ザル初体験(笑) いや、この平ザルってのは、慣れないと扱えないものですね(^^;) 大きな茹で鍋から、綺麗に蕎麦をすくい上げるのさえ難儀します。 茹で時間の塩梅は、絶対的な感覚が必要ですから、無芸には絶対無理(笑)

「会津のかおり そばフェスタ」 ブースの中

それでも平ザル初体験で、自分で茹でた蕎麦は、加減も良好で巧い具合に仕上がりました。 濁りの無い透明感を感じさせる蕎麦は、ややもするとまるで緑色か?と見紛うばかりの“青冴え”するもの。 勿論、キッチリと角が立っていて、「会津のかおり」らしく、甘い蕎麦の香りが鼻腔に広がります。

私、蕎麦の香りには、そんなに敏感な方ではありませんが、この日は“蕎麦の香り”のキーを覚える事が出来た気がします(^^) また、喜多方の水の良さは印象的。 さすが飯豊山系の水! とっても綺麗で柔らかみがあり、この水の良さが蕎麦の美味しさをより一層際立たせていたと思えました。

時刻もお昼近くになってくると、お客様の数も益々増えてきました。 茹で釜は二機用意していますが、茹で湯の管理も相当マメにしなくては、美味しい蕎麦を提供出来ません。 二機ともバーナーはフルパワー。 それでも時たまお湯が充分に沸騰するまでの待ち時間が発生しちゃうものです。 もう10人くらい並んじゃうと、申し訳ないって感じですね(^^;)

るるぷぅさん(URL)、すばるさん(URL)ご夫妻がお立ち寄り下さり、

「とりわけ美味しかったですよぉ~♪」

と言って下さったのには、やはり嬉しかったですね(^^) お立ち寄り、ありがとうございました。

「会津のかおり そばフェスタ」 かわうち努工房

14時を過ぎると、さすがに会場の客足自体が少々遠退いて来ました。 この辺で少し余裕も出てきます。 「かわうち夢工房」の店頭デモをなさっている、渡邉さんの妙技を少々拝見(^^) 渡邉さんは蕎麦打ち二段の手練れ。 切り揃えられた蕎麦が、しっかりと均一の幅であるのが分るでしょう。

駒板の下に控える、折りたたまれた蕎麦も、全く厚さの揃ったミルフィーユ状態ですね(^^) 他のブースの手練れの蕎麦打ち名人達も、時折その妙技に見入っていたほどの腕前です。

蕎麦打ち師 渡邉さん

「ほら、これが蕎麦の花だよ!」

と、打ち立ての蕎麦を差し出してくれた渡邉さん。 うはぁ~~~!Σ( ̄ロ ̄lll) こんなの目の当たりに見たのは初めてです。 グッと寄って見て頂きますと、こんな感じ。

そばの花

うっ(^^;) 被写体として成立しとる…(笑) 蕎麦の切り幅がしっかりと均一でなければ、そうは行きませんね。 しかも十割蕎麦でこのしなやかさ(笑) 何か凄い場所に入り込んでいたな、おれ…




この後は、他の出展ブース様をN先生と一緒に食べ歩いてみました。 ただし今回は、自分も紛いなりにも出展者の一員という立場を考え、実食コメントは差し控えます(^^;)

「笙の幻流蕎麦道場 (福島市)」

笙の幻流蕎麦道場 (福島市)

福島市の象徴たる、信夫山の麓にある蕎麦道場さん。 玄蕎麦は飯舘町。 金臼挽き、ふるい目80目の十割蕎麦。

「会津磐梯そばの会 (磐梯町)」

会津磐梯そばの会 (磐梯町)

標高400mの高原で栽培。 日本で最初認定を受けた有機農法蕎麦でも知られる。 ロール挽き、ふるい目80目の十割蕎麦。

「塩川そば友の会 (喜多方市)」

塩川そば友の会 (喜多方市)

そば愛好家が中心となって設立。 地元喜多方のエコ栽培方式。 ロール惹き、ふるい目120目の十割蕎麦。

「おぐにの郷 (喜多方市)」

おぐにの郷 (喜多方市)

雄国山麓の標高400mの高地で栽培。 石臼挽き・ロール惹きのブレンド ふるい目60目の十割蕎麦。

※肝心の「かわうち夢工房」の蕎麦の写真を取り忘れ q(・・;q) ))) ((( (p;・・)p オロオロ
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Comments







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蕎麦の花に感動っ!
すごいっす。蕎麦好きの私としては、それぞれの蕎麦を食してみたいです。
肝心の「かわうち夢工房さん」の写真を忘れたんですね…(爆)
2009-12-07-19:51 北参道ダンディ
[ 返信 ]
北参道ダンディさん
唯一の被写体が「蕎麦の花」でしたか…(笑) なかなかお目に掛かれないものかも知れません(^^)

撮り忘れ、痛かったぁ~(хх。) あまりにも身近にあり過ぎて…(^▽^;)
2009-12-07-20:33 無芸大食
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雨降って、行く気が失せてしまって、残念でした。
無芸さん、そば茹で初体験いかがでしたか?
茹で加減も大事ですからね^^^。

いやあ、たくさんの方がお出でになってたんですね
そばの競演、楽しまれてなによりでしたわん^^。
2009-12-07-20:47 ララオ
[ 返信 ]
生唾が・・・。
蕎麦フェスタって、無芸さんのところで知ったんですが、これって前々からあったのかなぁ・・・。
2009-12-07-23:30 ree
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そばの花ですがなんかモンブランに見えるのですが・・・(*^_^*)
甘そうな雰囲気が・・・。

猟銃もって歩いてる人は車道ではなかったでしょうね?
弾を詰め込んで銃をむき出しでもって車道を歩いてると逮捕されるみたいですよ・・・。
2009-12-07-23:49 maru
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ほんと美味しそうですね。
蕎麦が大好きな私としてはよだれが出てしまいますよ(^_^;
蕎麦の花いいですね(^_^)
2009-12-08-07:23 中原
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ララオさん
家庭用の鍋と、業務用の大鍋は、サイズは勿論ですが、湯量・火力共に桁違いでした(^^;) いっぺんに5人前くらいの蕎麦を投じても、全く湯温がドロップ・ダウンしないんですよ♪

こんな釜で茹でたら、お蕎麦だって美味しく仕立てられるってものです(^^) 冷水で晒したてをザルから直接手で手繰って食べる蕎麦が最高でした(^o^) 本気で水蕎麦の意味を知った気がします。

それが故に、この先は蕎麦の見方が変わってしまい、単純に楽しめなくなってしまうのでは無いかという不安も… もしかするとパンドラの箱を開けちゃった?(汗)
2009-12-08-10:06 無芸大食
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最近、農業が変わってきて
川内村や隣の田村市でも減反から
蕎麦に転作されている農家の方々がいるんですよね・・・そばフェスタ いいですよね。もっともっと
川内や田村の認知度アップに繋がって欲しいですね。あいづ・猪苗代方面に負けず劣らずになって欲しいです。しかし写真ほんと美味そうですね!サンタテだったんですね~うらやましい~
2009-12-08-10:08 maxmax
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reeさん
喜多方で開催される、定例の蕎麦フェスは、毎年2月に開催されます。 まだ日の浅いイベントだと思いますよ。

各地で行われる「新蕎麦まつり」とは違い、出展する各地の蕎麦を食べ比べ出来るのが楽しいです(^^)
2009-12-08-10:09 無芸大食
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maruさん
巧いこと言いますね(笑) 確かにモンブランにも似て…(^◇^;)

件のハンターさんですが、国道脇の田んぼの中を歩いていました。 私は詳しいルールは知りませんが、道路を歩いていたら、そりゃあ怖いと感じますね(^^;)
2009-12-08-10:12 無芸大食
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中原さん
この「かわうち夢工房」の蕎麦は、召し上がって欲しかったなぁ~(^^) きっと満足して頂けたと思います。

「そばの花」ってのは、初めて見せて頂きましたが、あんな風に出来る事自体、ちょっとしたカルチャーショックでした(笑)
2009-12-08-10:16 無芸大食
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maxmaxさん
米の減反を強いられているのは、県内全域ですよね。 猪苗代町の水田なんて、昔はR49沿いを見渡しただけで、全て水田でしたもん。

夏は青く、そして秋には黄金色の絨毯だったのに、今では三割くらいが蕎麦畑になっちゃいました。 個人的にはかなり複雑な思いです。

特に田村市の場合は、休耕田の割合が、全国でも筆頭クラスに増えていると聞いております。 後継者問題も含めて、何かと頭の痛い問題だと思います。

とある清酒蔵元さんが仰っていますが、「取り残された田舎ではなく、立派に自立する日本の田舎にしたい」と。

私もささやかではありますが、その一翼を担える社会人たり得たいと思っています。
2009-12-08-10:24 無芸大食
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いいな~土日に行われるイベントにはとんと縁がない私です。
幻流蕎麦道場(福島)何とも言えない素晴らしく美しい蕎麦ですね。
金臼挽きってなんですか?
2009-12-08-10:45 フォワード
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フォワードさん
お仕事柄、週末にお休みの取れないフォワードさんには、何とももどかしいイベントでしょうね(^^;)

「笙の幻流蕎麦道場」さんの蕎麦。 一目で確かな腕前が伝わって来ますよね(^^) ちょっと江戸前っぽいかな?(笑)

蕎麦の実を挽く道具には、主に三種類あるようです。 精米器にも用いられている「ロール挽き」、古典的な「石臼挽き」、そして石臼に代わってより高能率を追求した「金臼挽き」。

それぞれに特徴がありますので、優劣で一言に伏す事は出来ませんが、一般論としては、香りの石臼、舌触りの金臼、スピードのロールといったところかと思います。 
2009-12-08-12:52 無芸大食
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たまりません・・・
蕎麦好きの私にはたまらない催し物です。
色々な地域のブースがあるようで、味の食べ比べができるところがいいですね。
いつの日か、蕎麦打ちを体験してみたいです。
2009-12-08-23:36 katsu-you
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katsu-youさん
そうそう、食べ比べが出来るって、楽しいですよね(^^)

蕎麦打ち体験は、今やかなりカジュアルに楽しめるようになりました。 馴れないと、かなぁ~り難しいと思いますけど、ちゃんと先生が付いてくれますからネ(^^)
2009-12-09-14:13 無芸大食
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