そば処 杉元屋 ~福島県河沼郡柳津町~
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「柳津西山地熱発電所」界隈の撮影を終えて、次なるターゲットへと車を走らせます。 県道32号線に戻り、更に西進しますと、いよいよ山奥の風情が色濃くなってきます。 人家は集落にあるばかりて、次の集落までは山野と田畑がある程度。
そろそろ小腹も空いてきたものの、食事を摂れそうな場所どころか、コンビニさえも皆無(笑) そんな折り、ある集落に入ると「手打ち蕎麦」の昇り旗が目に止まりました。
「ここで食べ損ねたら、後は何の保証もないぞな?」
「んだね、蕎麦でも手繰っておきますか♪」
県道端にあったお店は、まんま農家風のしっかりとした木造店舗。 どこかしら集落全体が蕎麦屋を営む民家集落に似ている(笑) 車を駐車スペースに納めると、旧友C君が言う。
「これってさぁ、お店の暖簾を潜ってみたら、お一人様3,000円の蕎麦御膳しか無いような店だったりしてね(笑)」
「あぁ~~~!! あるある! そう言うお店(笑) でも、そうだったら『どうも、すんずれしましたぁ~』って言って出てくるまでヨ」
お店の入り口前に立ってみる。

外にはメニューの一つも出されておらず、「こんにちは~」と玄関を潜ってみても、返事はない(^^;) あぅぅぅぅ、益々信憑性が高いぞ(笑)
座敷にはテーブルが沢山あって、チラッと見てみると先客様が二組おられました。 まぁ、いいべ?と勝手に上がらせて貰う。 奥の厨房からはお店の方と覚しき声は聞こえてくるのだけど、未だその姿は確認出来ずww
テーブルの上にメニューがあったので、早速手に取って見てみる。
「なぁ~~んだ、フツーぢゃん(^^)」
ちょっとホッとしたww 概ね常識的な値付けが並び、良く見るとなかなか地元の郷土色も豊かでは無いか? お店の近くには「博士峠」という山があります。 実は密かにここの白樺林の撮影を目論んでいたのですが、その山裾で「白樺高原」なる蕎麦畑があり、そこの地粉100%の手打ち蕎麦を楽しませてくれるらしい♪
広めの座敷には、山あいの集落とは思えないような、32inchの液晶テレビまでが備わっています(笑) こんな山あいにも「地デジか」がやって来てるのか(笑)
ようやくお店の方が客席に現れました。
「いらっしゃいませぇ~(^^) ご予約のお客様ですか?」
「え゛っ?!(^▽^;)ゝ」
もしかして、予約しないと食べられないお店?? いえいえ(^^;) 決してそう言う訳では無かったみたいですヨ。 どうやら家族で切り盛りしているらしく、この日は随分と忙しかったらしいです。 大女将と覚しき女性が、蕎麦打ちをしているようですが、ちょっとお待ち下さいって、蕎麦が出せるか聞きに行きました。
「大丈夫ですけど、ちょっと時間が掛かります。」
「えっ?どんくらい?」
「10分ほど…」
ガクッ!*o_ _)o
ラーメン屋さんだって、10分くらいの待ち時間はフツーだって!!(^◇^;) どんだけセッカチな客ばかりを相手にしてんのヨ? もう、大笑いするしか無くて、段々楽しくなって来た♪ ここの若女将、かなり楽しいです(^o^)
てな訳で、お陰様で「三たて」蕎麦の登場です!
「さるそば (700円)」

とても幸運なことに、この日が新蕎麦の提供初日だったそうです(^^) 無芸も今年初の新蕎麦を頂ける事となりました。

手打ち感アリアリの細打ち蕎麦は、時たま幅の違うのが混じっていたりして、「生粋の職人の仕事」と言うよりも、手練れのお母さんの手打ち蕎麦って感じです(^^)

適度に角の立った蕎麦ですが、歯応え系では無く、しなやかで優しい歯触りが好印象です♪ 若干の切り幅の差は、茹で上げに何ら影響を与えておらず、均質な火の入り方が印象的でした。
風味は際立った感じでは無く、やはり口に含んだ食感と等しく、優しく甘い香りがジワッと広がる感じです。 あぁ、何だか打ち手の人柄がそのまま蕎麦に乗り移っているかのようです(^^)
こういう蕎麦も、探して簡単に出会えるものではありませんね。 旧友C君と顔を見合わせて、こりゃあ大ヒット!とほくそ笑んでしまいました(笑)

蕎麦でも試してみるEATER'S EYE(笑)
うん、ちゃんと成立しているね♪ 漬けダレは宗田節メインと思われる、香味マンマン系のやや甘口で、田舎風にドップリと蕎麦を浸して食べても辛くない♪ しかも蕎麦猪口には並々と漬けダレが注がれており、ナンボ蕎麦を手繰っても涸渇しないだけの潤沢な量がまた嬉しい(^^)
付け合わせのお漬け物も、パプリカまで入っていて、なかなか美味しいですヨ(^o^) 蕎麦の量も、十割蕎麦としては、かなり立派です。
お隣におられたお客様から
「それっぽっちで足りないんじゃ無い?(^^)」
何て声が掛かります。 んっ?それって無芸の体格を見ての事ですかσ(^^;)
なぁ~~んて、心配ご無用な訳でして、無芸が並盛り蕎麦一杯で満足するハズ無いでしょ♪ 実は時間差でもう一枚頼んであるもんねぇ~♪
て、事で、おかわり(笑)

なんとおかわり蕎麦は、一枚500円なんですねぇ~♪ 大盛りは+200円。 当然迷わず二枚蕎麦ですよぉ~(笑)
いやぁ~、満足度高かったぁ~♪ この良い意味のユルさが堪らん(^o^) どうやらこのお店、無芸も愛読している福島県の情報紙「MONMO」の2007年・秋号にも紹介されていたらしい。 さすが「MONMO」お目が高い(^^)

たまたまお隣にお出でになったご夫妻、93歳のお父さんを連れ立って群馬県からおいでだったそうです。 前日には長野県を訪問し、群馬の自宅に帰宅し、明けてこの日は福島県。 お父さんも93歳と言う事ですが、まだまだお元気そうです(^^)
ひとしきに会話に花が咲き、先様も私達同様に楽しく過ごして下さったようです。 福島県の紅葉はサイコー!と言って頂き、地元民としては本当に嬉しい限りでした(^^) またいつか、どこかで再開出来たら嬉しいものです。
さて、特異なキャラの持ち主・若女将ですが、結局は帰りしなにも暫く話に花が咲き、なかなかお店を後に出来ませんでした(笑) ホントに楽しい方です(^-^) 今度は電話予約を入れて出掛けるとしましょう(笑)
== 閉店しました == アーカイヴとして残しておきます 平成26年秋以降に廃業された模様
そば処 杉元屋
福島県河沼郡柳津町大字芋小屋477(杉原造材内)
営業時間;11:00~15:00
定休日;毎週火曜日
※冬期間(1~3月は予約のみ営業)
駐車場;無問題
そろそろ小腹も空いてきたものの、食事を摂れそうな場所どころか、コンビニさえも皆無(笑) そんな折り、ある集落に入ると「手打ち蕎麦」の昇り旗が目に止まりました。
「ここで食べ損ねたら、後は何の保証もないぞな?」
「んだね、蕎麦でも手繰っておきますか♪」
県道端にあったお店は、まんま農家風のしっかりとした木造店舗。 どこかしら集落全体が蕎麦屋を営む民家集落に似ている(笑) 車を駐車スペースに納めると、旧友C君が言う。
「これってさぁ、お店の暖簾を潜ってみたら、お一人様3,000円の蕎麦御膳しか無いような店だったりしてね(笑)」
「あぁ~~~!! あるある! そう言うお店(笑) でも、そうだったら『どうも、すんずれしましたぁ~』って言って出てくるまでヨ」
お店の入り口前に立ってみる。

外にはメニューの一つも出されておらず、「こんにちは~」と玄関を潜ってみても、返事はない(^^;) あぅぅぅぅ、益々信憑性が高いぞ(笑)
座敷にはテーブルが沢山あって、チラッと見てみると先客様が二組おられました。 まぁ、いいべ?と勝手に上がらせて貰う。 奥の厨房からはお店の方と覚しき声は聞こえてくるのだけど、未だその姿は確認出来ずww
テーブルの上にメニューがあったので、早速手に取って見てみる。
「なぁ~~んだ、フツーぢゃん(^^)」
ちょっとホッとしたww 概ね常識的な値付けが並び、良く見るとなかなか地元の郷土色も豊かでは無いか? お店の近くには「博士峠」という山があります。 実は密かにここの白樺林の撮影を目論んでいたのですが、その山裾で「白樺高原」なる蕎麦畑があり、そこの地粉100%の手打ち蕎麦を楽しませてくれるらしい♪
広めの座敷には、山あいの集落とは思えないような、32inchの液晶テレビまでが備わっています(笑) こんな山あいにも「地デジか」がやって来てるのか(笑)
ようやくお店の方が客席に現れました。
「いらっしゃいませぇ~(^^) ご予約のお客様ですか?」
「え゛っ?!(^▽^;)ゝ」
もしかして、予約しないと食べられないお店?? いえいえ(^^;) 決してそう言う訳では無かったみたいですヨ。 どうやら家族で切り盛りしているらしく、この日は随分と忙しかったらしいです。 大女将と覚しき女性が、蕎麦打ちをしているようですが、ちょっとお待ち下さいって、蕎麦が出せるか聞きに行きました。
「大丈夫ですけど、ちょっと時間が掛かります。」
「えっ?どんくらい?」
「10分ほど…」
ガクッ!*o_ _)o
ラーメン屋さんだって、10分くらいの待ち時間はフツーだって!!(^◇^;) どんだけセッカチな客ばかりを相手にしてんのヨ? もう、大笑いするしか無くて、段々楽しくなって来た♪ ここの若女将、かなり楽しいです(^o^)
てな訳で、お陰様で「三たて」蕎麦の登場です!
「さるそば (700円)」

とても幸運なことに、この日が新蕎麦の提供初日だったそうです(^^) 無芸も今年初の新蕎麦を頂ける事となりました。

手打ち感アリアリの細打ち蕎麦は、時たま幅の違うのが混じっていたりして、「生粋の職人の仕事」と言うよりも、手練れのお母さんの手打ち蕎麦って感じです(^^)

適度に角の立った蕎麦ですが、歯応え系では無く、しなやかで優しい歯触りが好印象です♪ 若干の切り幅の差は、茹で上げに何ら影響を与えておらず、均質な火の入り方が印象的でした。
風味は際立った感じでは無く、やはり口に含んだ食感と等しく、優しく甘い香りがジワッと広がる感じです。 あぁ、何だか打ち手の人柄がそのまま蕎麦に乗り移っているかのようです(^^)
こういう蕎麦も、探して簡単に出会えるものではありませんね。 旧友C君と顔を見合わせて、こりゃあ大ヒット!とほくそ笑んでしまいました(笑)

蕎麦でも試してみるEATER'S EYE(笑)
うん、ちゃんと成立しているね♪ 漬けダレは宗田節メインと思われる、香味マンマン系のやや甘口で、田舎風にドップリと蕎麦を浸して食べても辛くない♪ しかも蕎麦猪口には並々と漬けダレが注がれており、ナンボ蕎麦を手繰っても涸渇しないだけの潤沢な量がまた嬉しい(^^)
付け合わせのお漬け物も、パプリカまで入っていて、なかなか美味しいですヨ(^o^) 蕎麦の量も、十割蕎麦としては、かなり立派です。
お隣におられたお客様から
「それっぽっちで足りないんじゃ無い?(^^)」
何て声が掛かります。 んっ?それって無芸の体格を見ての事ですかσ(^^;)
なぁ~~んて、心配ご無用な訳でして、無芸が並盛り蕎麦一杯で満足するハズ無いでしょ♪ 実は時間差でもう一枚頼んであるもんねぇ~♪
て、事で、おかわり(笑)

なんとおかわり蕎麦は、一枚500円なんですねぇ~♪ 大盛りは+200円。 当然迷わず二枚蕎麦ですよぉ~(笑)
いやぁ~、満足度高かったぁ~♪ この良い意味のユルさが堪らん(^o^) どうやらこのお店、無芸も愛読している福島県の情報紙「MONMO」の2007年・秋号にも紹介されていたらしい。 さすが「MONMO」お目が高い(^^)

たまたまお隣にお出でになったご夫妻、93歳のお父さんを連れ立って群馬県からおいでだったそうです。 前日には長野県を訪問し、群馬の自宅に帰宅し、明けてこの日は福島県。 お父さんも93歳と言う事ですが、まだまだお元気そうです(^^)
ひとしきに会話に花が咲き、先様も私達同様に楽しく過ごして下さったようです。 福島県の紅葉はサイコー!と言って頂き、地元民としては本当に嬉しい限りでした(^^) またいつか、どこかで再開出来たら嬉しいものです。
さて、特異なキャラの持ち主・若女将ですが、結局は帰りしなにも暫く話に花が咲き、なかなかお店を後に出来ませんでした(笑) ホントに楽しい方です(^-^) 今度は電話予約を入れて出掛けるとしましょう(笑)
== 閉店しました == アーカイヴとして残しておきます 平成26年秋以降に廃業された模様
そば処 杉元屋
福島県河沼郡柳津町大字芋小屋477(杉原造材内)
営業時間;11:00~15:00
定休日;毎週火曜日
※冬期間(1~3月は予約のみ営業)
駐車場;無問題
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