本州随一の広大な蕎麦畑のある
「猿楽台地」へと写真撮影に出掛けた帰りに、毎度の如く遅い昼食を摂るお店を探しておきました。 大抵の蕎麦屋さんは15時頃には暖簾落ちとなりますが、
「蕎麦処 ゆう」さんは、二部制営業で十割蕎麦を頂けるお店です。
以前から通り掛かりに気になっていたお店だったのですが、夜の部の開店時刻17時頃に辿り着いたら、既に駐車場には数台の車がデポってました。
(やっぱり地元でも超絶人気店なのかっ?!)と思いつつ、その分期待のハードルも上がるってもんですo(*^^*)o と、入り口に
「準備中」の御札が掛かっていますノ( ̄0 ̄;)\ でも店内には沢山のお客様が居るようだし・・・( ̄  ̄;)
(もしかして本日貸し切りなのか?)取りあえずコソォ~っと入り口を開けて、お店の方を見つけてお尋ねすると、どうやら予約客の対応に追われて、開店時間が過ぎている事に気付いていなかったみたいです(^◇^;) 良かった! 食事にありつけます。

夜の部は居酒屋としての営業にシフトするようですが、食事だけのお客も快く受け入れてくれます。 お品書きは眺めるほどにどれもこれも食べたくなりますが、すっかり空腹になっていたので、セットメニューを所望してみました。
「かきあげ丼蕎麦定食 (900円)」
お蕎麦は「温かいかけそば」か「冷たいもりそば」から選べます。 どっちも惹かれますが、お初なので「もりそば」でお願いしました。 そこに「かきあげ丼」のハーフと、香物、冷や奴が添えられまして、ちょっとした組膳になって来ます。

蕎麦は皿盛りとされて来て、十割蕎麦と言う事ですが、多分ロール挽きのそば粉ですね。 時節柄まだ新蕎麦粉にはなっていないようですので、甘い蕎麦の香り高さは望めないのも致し方無いでしょう。 新蕎麦の節には印象は大きく変わると思われます。 麺線はきれいに切り整えられた中細で、ピシッと角が立っていました。

薬味に大根おろしが添えられていたのは何気に嬉しいですね(*^▽^*) ワサビは業務用で、刻みネギは一度水晒しされているようです。 蕎麦つゆはなかなか贅沢にカツオ節が使われていて、ダイナミックな香りと旨味が見事です。 カエシは醤油テイストが濃く感じられますが、塩辛さのエッジが立つ事無く、ほの甘さが巧くバランスしていて秀逸です。

食感は少々ボソッとした感じ。 十割蕎麦できれいに繋がっている事や、麺線の美しさを見る限り、店主様の腕前は確かなものだと思います。 ひたすら蕎麦粉のクオリティが残念! 蕎麦つゆ美味しさや、麺打ち技能の高さはご立派だと思いました。

「かきあげ丼」はお見事です! 揚がり具合も厚みも油切れも無問題。 丼ツユの程良い濃度と甘味と醤油テイストの塩梅もイイ感じです。 ここにも確かな味作りのセンスが伝わって来ます。 これならハーフサイズと言わずに、フルサイズの一人前でも食べたいなぁ~♪(〃∇〃) ホールの接客も、とても気持ち良いものでしたし、充分に満足して参りました。 良いお店に巡り会えました(*^▽^*)
蕎麦処 ゆう福島県南会津郡下郷町大字塩生字下タ原1660−1
電話;0241-67-4655
営業時間;【昼の部】11:00~14:00 【夜の部】17:00~21:00
定休日;木曜日、臨休あり
駐車場;店舗敷地内に15台分ほど