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幻のぶどう園に行く

メルシャン 新鶴ぶどう園

「幻のぶどう園」… ちょっと大袈裟だったかな?(^^;) たわわに実ったこのぶどう達。 実は高級白ワインの原料ぶどう、シャルドネ種達なのです。

福島県の会津盆地の西側にある、旧新鶴村で30年前から栽培されている葡萄でして、これを原料として造られる「シャトー・メルシャン 新鶴シャルドネ」は、年産3,200本~4,800本という、稀少なワインで、毎年リリースから半年ほどで完売となってしまいます。

シャトー・メルシャン 新鶴シャルドネ

このワインがまた、非常にポテンシャルの高いものでして、「ジャパン・ワイン・チャレンジ」でメダルを獲得するばかりか、今年の3月には全日空の国際線ファーストクラス用ワインにも選定されたほど。 当県で栽培されたぶどうで造られたワインが、世界中の空を飛んでいるのです。

ところが、現地にはワインの醸造所はありませんし、一般公開もされていないぶどう園ですので、なかなか栽培現場を視察するチャンスはございません。 そこで是非とも拝見させて頂きたいと、メルシャンのワイン担当者様に頼み込んで実現した今回の訪問でした。(^^)

メルシャン 新鶴ぶどう園 齋藤組合長

その昔、企業が農地を所有することが規制されていた事もあり、このぶどう園は契約栽培による生産となっています。 生産農家11件の組合長・齋藤さんが出迎えて下さりました。

あまりワインに興味のない皆様には、イマイチ特異性が実感できないかも知れませんが、生食用葡萄は棚式栽培と呼ばれる、頭上に枝を伸ばして地表から高い場所で結実させる方法がほとんどです。 それに比して、ワイン用の葡萄は垣根栽培と言う、↓こんな栽培の仕方が主流です。(写真は長野県・小布施ワイナリー)

小布施ワイナリー 棚式栽培

醸造用ぶどうのシャルドネ種で、棚式栽培を行っているのは、多分希有な事だと思います。 まずはソレが見たかったんですよねぇ~(^^) ハハハ、ちょっとマニアックだったかな?

あんまり詳しく書きすぎると、秘密漏洩のカドでお叱りを受けちゃうかも知れないので、このあたりはそこそこに…(笑)

メルシャン 新鶴ぶどう園 シャルドネ

既に今年も相当な糖度に達しておりますが、ぶどうの収穫はもちっと先になります。 ぶどうの実が透けて、中の種がハッキリと見えるようになって来る頃には、豊かな実りとして収穫される事でしょう。

粒の大きさはイマイチ分かりにくいと思いますが、デラウェア種を一回り大きくした程度と、結構小粒なんです。 果肉よりも果皮のあたりに甘さの密度が集中しており、果肉はしっかりとした酸味をたたえています。

ワイン用のぶどうは、甘さもさることながら、この酸味が大変重要になってきます。 新鶴の地は、昼夜の寒暖の差が激しく、メリハリのあるぶどうの生育に極めてマッチしているそうです。 近年では、高温多湿な日本の気候を考えて、ぶどうの棚に防雨シートを掛ける栽培方式が導入されました。

メルシャン 新鶴ぶどう園

これも非常に見所でして、ワイン用のぶどう栽培で、ここまで徹底した手法を用いているのは、新鶴くらいでは無いでしょうか? 手間暇を惜しまずに、最高のポテンシャルのぶどうを栽培する農家の皆様。 そうして造られたワインは、大切お客様にお届け致しますヨ。(^^)

※このぶどう園は、一般公開されておりません。 ぶどう園の場所なども伏せさせて頂きます。