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枡はん ~福島県郡山市本町~

ここ二年前ほどから、とても気になるラーメン屋さんがありました。 その名は「枡はん」

かなり歴史を感じさせるお店ですが、ココの「濃口ラーメン」ってのが、漆黒スープに中細ストレート麺を組み合わせた、郡山の伝統的なラーメンを今に伝える、非常に希有なものであると言われております。

誰が言い出したか「郡山ブラック」。(^^;) 無芸にとっては、この漆黒のスープのラーメンは、今は無き名店「ますや分店」のスタイルであり、また物心付いた頃から喜んで食べていたラーメンそのものであります。

今から40年前くらいでしょうか。 母方の実家が「ますや分店」の直ぐ近くにあり、質素だけれども楽しい毎日(日中はそこに預けられていた)を母方の実家界隈で過ごしておりました。

勿論、その「ますや分店」のあたりは、無芸の遊び場であり、お店の周囲にはいつもチャーシューを煮る、香ばしい濃口醤油の香りが漂っておりました。

毎週日曜日ともなると、両親と共に母方の実家に行って、昼食に「ますや分店」の漆黒ラーメンを出前して貰い、美味しく食べてから「うすいデパート」に行くのがお決まりのコースでした。

幼稚園の時には、既に一人前のラーメンを完食しておりましたな…(^^;) ハハハ、思えば昔から大食らいでしたわ。(自爆)

ラーメン 枡はん


そんな思い出の詰まった「ますや分店」も、今から4年くらい前に廃業してしまい、思い出の漆黒ラーメンとは“生き別れ”となっておりました。

「枡はん」さんだけは、昔からそれと同じく漆黒スープでラーメンを供し続けている、極めて希な存在です。 お店の界隈には駐車場が無く、なかなか出向く機会を逸しておりましたが、たまたまスクーターで近所まで出向いたので、思い立って初めて立ち寄りました。

「間違ってもデート向きのお店ではありません。」

その情報の通り、旧い町の食堂がそのまま40年前からタイムスリップしたような感じ。(^^;) 店内のお客様は、どう見ても常連客ばかりのようです。

カウンターの隅っこに席を取り、「濃口ラーメン」をお願いしました。 還暦過ぎと覚しきおばさまが二人で切り盛りしており、その手さばきは昨今のラーメン専門店さんのようなキレはありません。 麺上げなんかも、「ハハハ、そんな風で大丈夫?」ってなくらい、のんびりしたもの。(^^;)

一遍に五人前くらいを茹で上げ、のんびりとしたペースで仕上げております。(^^;)

「濃口ラーメン (500円)」

枡はん 濃口ラーメン


どうですか? これが噂の「郡山ブラック」! ハハハ、本当に漆黒ですねぇ~

出汁の味が分からない…(-_-;) と言うのは、カエシがチャーシューの煮汁だと思うんです。 ショウガのフレーヴァーと、生醤油独特の酸味、そして微妙な甘味が渾然一体となっており、出汁の組成が全く掴めませんでした。

おばさんがカウンター越しに「しょっぱくない?」と声を掛けてくれましたが、無芸的にはセーフ。 やや固めに茹でられた中細ストレート麺は、湯切りも緩かったけど、全然OKでした。 食べ進む内に、漆黒のスープが麺に染みこんで、段々色が移って来るあたりは、「ますや分店」と同じでした。

不思議な味だわ。 「ますや分店」のソレとは、絶対違うのに、どこかしら懐かしさを感じてしまいます。

エアコンの無い店内で、大汗を掻きながら、スープも最後の一滴まで完食。 一体何なのだろう? この得も言えぬ満足感は… もしかして、郡山ジモティーのDNAに訴えかけるテイストなのでしょうか?




枡はん
福島県郡山市本町1-14-3
電話;024-922-6279
営業時間;11:00~15:00(月~土)、11:00~14:00(日、祝)
定休日;不定休
駐車場;なし