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仁井田本家 2007年春の試飲会

今日は地元で300年近い歴史を持つ酒蔵、「鳳金寶」醸造元・仁井田本家さんの、春の試飲会がありました。

仁井田本家


毎年、秋と春の二回開催されるこの催しは、秋には熟成の整ったお酒を中心とし、春は今期の酒造りの集大成と言うべき、新酒の利き酒が行われます。

酒蔵はここで参加者からの生声の感想を聞きながら、生産者としての視点とは異なった、酒販店や飲食店さん方からの現場の声に耳を傾け、更なる市場要求に即した酒造りに活かしておられます。

仁井田本家


今日の試飲会は、私のお店のお客様方だけの参加でした。 来週にも同様の催しがありますので、参加を希望する方々は自分のスケジュールに合った日を選ぶことが出来ます。

仁井田本家


私が今回お連れした飲食店様方の大半は、「仁井田本家」さんに初めて訪問なさりました。 それだけにかなり強い印象を得たようです。 酒造りのプロセスを知るばかりではなく、原料の大切さ、造り手の熱い思いに触れ、普段何気なく取り扱っている清酒に対して、幾分成りとも愛着らしきものを感じられたようです。

仁井田本家


仁井田本家では、今期麹室(こうじむろ)を拡張新設しました。 先に訪問した時には、吟醸麹が入っていて、室の中に足を踏み入れる事は出来ませんでしたが、今日は既に今期の麹造りは全て完了しており、招き入れて頂けました。

とにかくキレイです! こんな素晴らしい麹室は久々に拝見しました。 何せ製造石数に対して、麹室のキャパが相当上回っていますので、作業性の良さもさることながら、麹造りのローテーションにも相当な余裕が出来たと思われます。 18代目当主・仁井田穏彦社長の顔にも、そのあたりの良さを表すかのように、笑顔が絶えませんでした。

仁井田本家


そして利き酒。 ずらりと並べられた酒は、そのほとんどが生原酒の状態です。 言わば、搾ったままのスッピンの状態です。 私達でも、このような状態の酒は、そうそう試飲出来るものではありません。

どの酒も非常にキレイで、それぞれの個性が見事に際立っております。 新酒の市場投入が、今からとても楽しみになります。(^^) 利き酒をしながら、蔵元にいろいろとお尋ねしながら、今期の酒造りが素晴らしく順調であった事を確かめられました。

仁井田本家


試飲を終えてゲストの皆さんがその場を離れても、一人酒を再確認している仁井田社長。 みんなからの声を、その場に止まって一点一点再確認しておられたようです。

私はこんな場面を一番大切に思っています。 寄せられた声の意図を、その場でキッチリと受け止める。 そして製品に活かすという、当たり前に思えるローテーションですが、こんな風に真摯に受け止める姿勢を持つ蔵元は、そう多くないと思います。

帰りの車中、乗り合わせたゲストの皆さんは、すっかりお互いに馴染んで、これからの友好を誓い合っておられました。(^^) こんな勉強熱心な飲食店さんなら、きっとお客様の満足度も高いハズですよね。