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新宮熊野神社 ~福島県喜多方市慶徳町~

国道49号線から、喜多方方面に抜ける県道を通り、「磐梯カツ丼」で名を馳せる「十文字屋」の前に差し掛かると、お店の駐車場は満車。 地元テレビ局の取材車両も止まっていました。

横目に見つつパスして、国道121号線に出たら、喜多方方面へ右折し北上します。 塩川中学校前の信号機を左折して、以前あやめ祭りで訪れた「御殿場公園」を左手に直進します。

先に磐越西線の跨橋があり、それを登り切った処で、突然路上にワンボックス車が二台、路上デポしておりヒヤリとしました。 様子を伺ってみると、どうやらプロ用の撮影機材の積み下ろし&撮影のセッティングをしていたようです。

磐越西線で撮影と言うことは、蒸気機関車の運行を収める為だろうとは予想していましたが、帰宅後に知ったところでは、D51の今期最後の運行があったようです。

さて、県道をひたすら進んで行きますと、手造りの「長床 ⇒」といった案内看板がようやく出てきました。 とにかく田んぼの中の道路で、時折部落があるといった程度ですので、インフォは期待できません。

加えてコチラはカーナビなどといった、新鋭兵器も積んでおらず、一度目標をロストすると、放浪の旅になりかねない事が多々あります。 幸いにして私も家内も、知らない道に飛び込むのが好きですので、車内でケンカ騒ぎになるといった事はありませんが…

看板に従い進んで行くと、保存会の皆様が駐車場まで誘導してくれます。 駐車場はほぼ満車状態。 やはり見頃情報がローカル新聞に出ていた事も、誘客に拍車を掛けたようです。

拝観料、大人300円、小学生以下無料となっています。 お支払いをさせて頂いて、いよいよ境内へと足を踏み入れました。

新宮熊野神社 長床


ご覧の通り、公孫樹の葉が黄金色の絨毯となっていました。 新宮熊野神社は、初めて詣でましたが、思わず息を呑む美しさです。

この時節、人の心を掴んで放さない、公孫樹の葉の色づきを見せつける、樹齢800年の大公孫樹は、ナント全ての葉が落葉しておりました。

新宮熊野神社


拙のBlogと相互リンクして頂いているH/Nるるぷぅさん主宰の「るるぷぅAizu」のエントリーによると、20日の日曜日には、まだ充分な落葉に至っておらず、23日には境内に大量の落葉が進んでいた様子が紹介されていました。 23日の時点では、公孫樹の木には、まだ葉が付いていたのですが、その後三日間で全て落葉してしまいました。

新宮熊野神社


お陰でと言うべきでしょうか、境内の公孫樹の葉は、まるでふかふかの絨毯のようです。 当日も数多くの写真愛好家の皆さんが集まっておられましたが、聞くところに因ると、境内の落葉を残しておいて欲しいという声に応えて、保存会の皆さんの粋な計らいでそのままにしてあるそうです。

新宮熊野神社


樹齢800年と言われる公孫樹も、数年前に葉の大きさが小振りになったそうです。 どうやら人が踏み行った事で、樹の根元が踏み固められてしまい、それが原因だったらしいです。

樹勢の減退を危惧した保存会の皆さんが、樹の周りを立ち入り禁止と共に、三年計画で根元の土を掘り返し、腐葉土を与えるなど手を尽くされたそうです。 お陰で今年は樹勢もかつての勢いを取り戻したようです。

新宮熊野神社 長床


ところで美しい公孫樹の落葉に目を奪われてしまいましたが、この長床こそが、国指定重要文化財です。 一度大地震で倒壊し、建て替えをされたようですが、もともとの旧材をそのまま流用しているそうです。 何でも東北で一番古い平安期の建物とな… ホント、全く知りませんでした。

新宮熊野神社 長床


直径45.4cmの44本の円柱で支えられた、四方吹き抜けの茅葺き。 幅約30m、奥行き約12mの威容を誇ります。

新宮熊野神社


受付には真冬の長床の写真がありました。 保存会の皆さんかと思いますが、茅葺きの屋根に登り、雪下ろしをしていたり、垂れ下がった大きなツララを割り落としていたり…

人気のない、真冬の長床にも、心惹かれました。 やっぱりまた行かねばネ。