FC2ブログ

解禁目前、ボージョレ・ヌーヴォ

11月16日は「ボージョレ・ヌーヴォ」の解禁日です。 毎年11月の第三木曜日が、世界統一のボージョレ・ヌーヴォの販売解禁の日と定められています。

私が手配したボージョレ・ヌーヴォも、14日には店頭に届けられました。 勿論、販売は当然のこと、試飲をする事も叶いません。 即ち、美味しそうなエサを眼前にしつつ、じっと我慢するばかりです。(^^;)

「そんなもん、フライングしちゃえば?!」とお思いの方もおられるでしょうけど、それは決してなりません。(キッパリ) ワインの輸入元さんは、生産者と念書を交わし、解禁日以前の販売・消費は致しませんと誓っているのです。

これを我々の段階でうやむやにしたら、来年以降解禁日に商品が届けられる保証はございません。(^^;) 何か大袈裟だと思われるでしょうけど、これも「相互の信頼関係」に支えられたビジネスですから…

で、今年は7品目のボージョレ・ヌーヴォを用意しました。 お陰様でと言うべきですが、この7品目のうち既に3品目は予約で完売しました。 残存数も決して潤沢と言う訳ではありませんので、多分今週中に全て売り尽くしとなるでしょう。

Beaujolais Nouveau


今でこそ「ボージョレ・ヌーヴォ」は、初冬のワインとして皆様方に認識して頂いておりますが、私が家業に就いた20年前には、まだまだマイナーであり、かつ非常に高価なワインでもありました。

20年前の航空便の平均販売価格は、3,200円~3,600円でした。 あまりに高価だったので、国内販売のシェアは、クリスマス前に通関が切れる「船便」とほぼ半々でした。 「船便」だと1,800円くらいだったんです。

では20年前の消費者はボラれていたのかと言うと、決してそんな事はございません。 これは航空運賃の基準レベルが、今よりも高かった事に起因している部分が多いのです。

「旬」を好む日本人。 そして迎えた「赤ワインブーム」の後押しもあり、瞬く間に「ボージョレ・ヌーヴォ」はワイン通の飲み物から、ポピュラーなお酒へと様相を変えて来ました。 輸入量の増大と、航空会社の価格戦争を後ろ楯に、徐々に航空運賃は下落し、一気に需要が伸びた時期の底値は1,200円台なんてのもあったくらいです。

時が過ぎ、我が国もワイン消費は成熟期を迎えた感があります。 単にお祭り気分でボージョレ・ヌーヴォを飲むだけでは無く、お客様がご自分の好みの味を追い求める。 そんなバック・ボーンがあってこそ、「安かろう、悪かろう」のボージョレ・ヌーヴォは、年々姿を消しつつあります。

誠に残念なことに、昨今のユーロ高と原油価格高騰による航空運賃の上昇を受けて、ボージョレ・ヌーヴォはここ三年ほど価格が上がり続けています。 価格に見合うだけのクォリティーが保証できなくなったら、また「船便」に戻っちゃうかな…(^^;)

果たして今年の味わいはいかに?? 解禁まであとあと僅か! ハハハ、ロシアン・ルーレットにならないように、お近くの専業酒販店さんを訪ねられる事をお薦めします。(^-^)